東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

総合外科 下部消化管グループ

対象疾患と診療内容

直腸癌では肛門付近の早期直腸癌に対して、永久的な人工肛門(ストーマ)を回避して肛門機能を温存する括約筋間直腸切除術(Intersphincteric resection: ISR)を導入しています。また、進行直腸癌に対し、術前化学放射線療法後に手術を行うことで、根治性の向上を目指しています。さらに、遠隔転移例、局所再発例には手術療法・放射線療法・化学療法を組み合わせることで治療成績の向上に努めています。2018年に保険診療として認められた直腸癌に対するロボット手術は、2016年より臨床試験として導入しており、今後も積極的に取り組んで行きます。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に力を入れているのも当科の特徴です。潰瘍性大腸炎では大腸を全摘して、自然排便が可能な回腸・肛門吻合術を標準としています。クローン病では病変部の狭窄が高度な場合は病変部の切除を行いますが、比較的軽度の場合は狭窄を解除する術式を組み合わせ、可能な限り腸管を温存する方針としています。
先進的な減量/ 代謝改善手術にも取り組んでいます。食事療法などが無効な高度肥満症(BMI 35 kg/㎡以上)の場合や糖尿病を合併した肥満症(BMI32 kg/㎡以上)の患者さんが外科治療の対象となります。当科では2010年から腹腔鏡下スリーブ状胃切除術 (胃を切除して管状に細長くし、摂取量を抑える術式)や腹腔鏡下袖状胃切除術に十二指腸空腸バイパス術を付加した手術を導入し、良好な成績を得ています。

潰瘍性大腸炎・クローン病

当科では以前より潰瘍性大腸炎やクローン病をはじめとする炎症性腸疾患に対する手術治療を行ってきており、両疾患ともそれぞれ400例を超える治療経験があります。炎症性腸疾患は若年で発症し手術を要する症例も多いため、術後長期間のQOLが問題となりますが、このQOLの向上を目指した手術を行っております。
当科では、潰瘍性大腸炎では肛門機能の温存を目指した分割手術での大腸全摘・回腸肛門(管)吻合術を標準術式として行っており、待機的手術が可能な症例においては腹腔鏡を使用した2期分割の手術、重症等で全身状態が不良な症例においては安全性を優先し3期分割での手術を行っております。一方、クローン病では腸管機能の温存・将来の短腸症候群をいかに防ぐかを重視し、狭窄形成術の併用による腸管温存の工夫や、適切な腸管の切除範囲の決定などにより、QOLの向上を目指した手術を実施しております。また、クローン病の初回手術例に対しては原則腹腔鏡補助下での手術を行っております。
また、上記等の疾患にて人工肛門(ストーマ)を造設せざるを得ない場合には、術前マーキングを施行した上でより管理のしやすいストーマを形成するように心がけており、術前・術後は当院WOCセンターと強固に連携を取りながら共同で管理を行い、患者さんのQOL向上につながるように努力しております。
両疾患とも、可能な症例に対しては腹腔鏡手術を積極的に導入しており、より低侵襲でより美容に優れた手術を目指しております。

大腸悪性疾患

私たちは、大腸癌に対し、安全で合併症の少ない手術を心がけ日々診療しております。特に力を入れている領域は以下の通りです。
  ①腹腔鏡下手術
大腸癌の初発腫瘍に対しては、積極的に腹腔鏡手術を行っており、現在では腹腔鏡手術が全大腸癌手術の80%を占めるまでとなっています。我々の成績では進行癌であっても開腹と同様に長期予後は非常に優れております。術後の入院日数も平均9日となっており早期の退院、社会生活への復帰が可能です。
  ②直腸癌の機能温存手術
大腸癌の中でも特に治療が難しい直腸癌の治療に力を入れております。腫瘍下縁が腹膜反転部より肛門側にある進行直腸癌に対しては、術前放射線化学療法を併用、根治性を保ちながら機能温存(性機能、排尿機能、排便機能)に配慮した手術を行っております。また、可能な限り肛門を温存するべく、肛門管内の腫瘍でも深達度がMP以浅でdistal marginが確保できれば積極的に括約筋間直腸切除術(ISR)により肛門機能を温存しております。
  ③進行・再発腫瘍に対する拡大手術
進行・再発腫瘍に対しても、骨盤内蔵全摘術など泌尿器科等と連携しながら積極的に拡大手術を行っています。直腸癌局所再発でも遺残のない治癒切除ができれば長期生存も期待できます(3年生存率: 52%)。また、腫瘍内科との合同カンファレンスを定期的に開催し、進行・再発症例に対し、最新のエビデンスに基づいて治療方針を決定しています。
  ④その他の大腸疾患
大腸癌以外にも、GIST、神経内分泌腫瘍(カルチノイド)、悪性黒色腫、肛門Paget病など下部消化管に発生する稀腫瘍も積極的に診療しております。

おわりに

いずれのグループも、腹腔鏡手術を中心とし、患者様の立場にたって低侵襲で確実な治療を心がけております。初診から手術までの期間は1ヶ月前後となり、十分な術前精査を行いながらも、長期間お待たせすることなく診療することが出来ております。なお、緊急症例は随時対応いたしますので、外来宛にお電話いただければ幸いです。

総合外科 独自webサイト

年間症例数

(2017年)

大腸癌などの悪性腫瘍 結腸 41例(28例)
直腸 55例(43例*)
炎症性腸疾患 クローン病 46例(15例)
潰瘍性大腸炎 23例(14例)
腹壁ヘルニア   14例(12例)

*ロボット手術2例含む
括弧内は腹腔鏡手術件数

リンク

日本外科学会

日本消化器外科学会

日本胃癌学会

大腸癌研究会

炎症性腸疾患友の会

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