お知らせ
宮城県ドクターヘリ事業-基地病院として迅速な救急医療を提供-
東北大学病院は、平成28年10月末から開始された宮城県ドクターヘリ事業の基地病院のひとつとして、宮城県内全ての地域へ迅速な救急医療を提供し、救急医療体制の充実に貢献します。
ドクターヘリとは
ドクターヘリは医療機器などが装備された救急医療用のヘリコプターです。医師や看護師といった医療スタッフが搭乗し、救急現場に向かいます。救急現場付近の公共施設や学校のグラウンドなどに着陸し、早い段階から治療をはじめることができるため、傷病者の救命率向上、後遺症の軽減などの効果が期待されます。宮城県では、県内ほぼ全域に30分以内で到着することが可能です。
インタビュー
当院フライトドクター・フライトナースへのインタビュー
安全で迅速な搬送を目指して(Webマガジンhessoへ移動します)
ドクターヘリ運航の流れ
運航範囲と所要時間
宮城県内全域を運航範囲とし、基地病院である東北大学病院、仙台医療センターから交代で出動します。 天候などの理由で安全が確保できない場合を除き、原則として毎日運航します。
当番日の例
当番日は2~3ヶ月ごとに変わります。
本院の当番日には、仙台医療センターのヘリ格納庫から本院のヘリポートまでドクターヘリが飛行・移動し、待機します。
ドクターヘリに関する
Q & A
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ドクターヘリの運航時間は?
午前8時30分から日没まで運航します。土日祝も含め、年間を通じて毎日運航しますが、悪天候や視界不良の場合は運航を休止することがあります。
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ドクターヘリはどのように飛ぶの?
風向きなどの気象条件を考慮し、本院へは東または西の方向から進入・離脱を行います。
また、航空法に基づき、仙台市街地では一番高い建物から最低300m以上の高度を確保し飛行します。
なお、ヘリポートから半径500m以内では、着陸に備えて高度を下げていきます。 -
ドクターヘリは安全?
ドクターヘリには2基のエンジンが搭載されており、万が一、片方のエンジンが故障しても飛行し続けることができるよう、より一層の安全が保たれています。
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ドクターヘリはどの程度うるさい?
仙台市消防局の消防ヘリを使用して騒音を測定したところ、ヘリポートから半径200~500mにおける頭上通過時の測定結果は、83~87dB(電車の中に相当)でした。
これは救急車のサイレン音(110dB)よりも低い数値です。
実際に運航するドクターヘリは消防ヘリより小さいので、騒音はさらに低いと考えられます。
エンジンスタートから離陸までは5分以内、着陸からエンジン停止までは約1分半を目安とし、常に騒音の発生時間の短縮に努めます。