あいさつ
教授 一迫 玲
一言で表現すると、「悪性リンパ腫疑い症例の病理診断とその研究に極めて特化した活動をしている部門」であり、それを目的として1989年11月、国内で初めて広域対象の統合診断システム(READ system=登録、観察/解析、記載という4つの要素からなる)を構築しました。また、その一環として臨床医とのカンファレンスを大学病院のみならず県内外の基幹病院で開催しています。READ systemでの取扱検体数は全国で年間6,000例以上(含・院内分)のペースであり、開催したリンパ腫カンファレンスは1989年4月に開始して以来2020年10月まで2,200回以上に至っています。
悪性リンパ腫の診療は的確な病理診断とそれに基づく適切な治療からなっており、その延長として、長期予後調査を含む症例登録システムの構築・継続が当部門における研究の基盤となっています。そのような“リンパ腫学”の長期継続を主旨として私が2008年10月に設立した公益財団法人(下記リンク参照)とともに今後も対外的に多くの施設の先生方と接し、更に種々の活動を展開していきます。
関連リンク
公益財団法人 一迫記念READ血液アカデミー