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東北大学病院

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歯科インプラントセンター

病棟 - 外来 外来診療棟C 4F
外来受付 Tel : 022-717-8426 独自webサイト -
対象疾患 歯牙欠損部位への歯科インプラント治療/歯科インプラント周囲炎

当科で実施している保険診療(広範囲顎骨支持型装置埋入手術および広範囲顎骨支持型補綴)について

対象疾患

保険診療におけるインプラント治療は、「広範囲顎骨支持型装置埋入手術」および「広範囲顎骨支持型補綴」と呼ばれます。下記のいずれかに該当し、従来のブリッジや有床義歯では咀嚼機能の回復が困難な患者さんを対象としています。

1.腫瘍、顎骨骨髄炎、外傷等により、広範囲な顎骨欠損若しくは歯槽骨欠損症例(歯周疾患及び加齢による骨吸収は除く)、又はこれらが骨移植等により再建された症例であること。なお欠損範囲について、上顎にあっては連続した3分の1顎程度以上の顎骨欠損症例、又は上顎洞若しくは鼻腔への交通が認められる顎骨欠損症例であり、下顎にあっては連続した3分の1顎程度以上の歯槽骨欠損又は下顎区域切除以上の顎骨欠損であること。

2.医科診療科の主治の医師の診断に基づく外胚葉異形成症等又は唇顎口蓋裂等の先天性疾患であり、顎堤形成不全であること。

3.医科診療科の主治の医師の診断に基づく外胚葉異形成症等の先天性疾患であり、連続した3分の1顎程度以上の多数歯欠損であること。 

4.6歯以上の先天性部分無歯症または3歯以上の前歯永久歯萌出不全(埋伏歯開窓術を必要とするもの)であり、連続した3分の1顎程度以上の多数歯欠損(歯科矯正後の状態を含む)であること。(2020年4月から)

当院は本治療を行うために必要な厚生労働大臣が定める施設基準に適合した保険医療機関です。前述の条件に該当し、従来のブリッジや有床義歯では咀嚼機能が十分に回復されていない患者様は、まずは適応の可否を診断するための検査が必要になります。来院時には、かかりつけ医・かかりつけ歯科医の紹介状をお持ちになってお越しください。

センターの特色

インプラント治療に関わる複数の部局の連携

歯科インプラントセンターでは、口腔診断科、歯科顎口腔外科、歯周病科、咬合回復科、咬合修復科など複数の関連部門間の緊密な連携により、良質なチーム医療、患者中心のインプラント診療を提供しています。

歯科インプラント専門外来治療室によるチーム医療体制の強化

「歯科インプラントセンター」は外来診療棟C棟4Fにあり、患者さんのプライバシーを考慮した歯科治療用個室2室と処置室1室を有しています。インプラント材料は国内外の主要メーカーのものを取りそろえ、さらにCT画像を用いたコンピュータシミュレーション診断システム、コンピューターガイデッドサージェリー、および補綴装置製作においてはCAD/CAMシステムを臨床応用しています。また、同一フロアの歯科顎口腔外科との連携を図っており、全身疾患を有する方に対するインプラント治療にも対応しています。

歯科インプラントセンターで実施される臨床研究

これまで東北大学は伝統的に「研究第一主義」を旗印としてかかげ、世界に多くの情報を発信してきました。歯科インプラントセンターでは、インプラント治療アウトカムに対する臨床疫学研究のみならず、新規インプラント治療関連材料の開発、あるいは基礎研究成果を臨床に応用するいわゆるトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)実践の場となっています。

信頼性の高いインプラント診療技術を持った人材の育成

歯科インプラント治療は、大学教育に必要なリソースが不足していたため、旧来は標準的な治療方法が確立されぬまま行われ、医療安全面も疎かにされてきたという背景を持ちます。歯科インプラントセンターでは、これまで民間主導だったインプラント治療に対する教育・研修を、大学の場において主体となって実施します。さらに、臨床研究成果や臨床設備および人材を活用した教育研修システムの開発・提供・実践を行うとともに、客観的評価方法を開発し、インプラント塗料の国際標準への適合を目指します。

診療の特色

インプラント診療の術前検査において、CT画像診断を必須としております。これより顎骨の解剖学的構造、神経・血管の位置、上顎洞・鼻腔の状態やインプラント体との三次元的位置関係、骨量・骨幅を計測することができます。また、インプラント手術シミュレーションソフトウェアを応用し、CT画像データを基にした診断治療計画の立案、さらに顎骨の三次元CT画像上でインプラント体の配置を決め、埋入位置と埋入方向を規制するサージカルガイドプレートを応用した手術(ガイデッドサージェリー)を実施します。これら一連の過程を踏むことにより、従来よりも安全性の高いインプラント手術が可能となります。さらに、コンピュータ上におけるインプラント治療計画の可視化は術前に患者さん最終的な口の中の状態をイメージしてもらうことを可能とし、インフォームドコンセントに役立てられています。上部構造製作にはCAD/CAMシステム活用することにより、個々の患者さんの咬み合わせ歯列形態に合わせて大きさ・角度を決めた支台部分や、金属を用いないオールセラミックの歯冠部の提供可能としています

また、全身管理が必要な患者さんは、歯科麻酔疼痛管理科と連携して歯科顎口腔外科処置室にて静脈内鎮静法等を提供することも可能です。さらに、必要に応じて病院手術室、一般病床なども有効活用することができ、医療安全に重点を置いた診療を行っています。

上記の保険のインプラント治療」を除、一般的な歯の欠損に対する歯科用インプラントを用いた一連の治療は自費診療となりますすなわち、一連の治療に係る料金は全額自己負担となり、本院で定めた費用をご負担いただきます。一連の治療には、インプラントを予定している部分の抜歯、骨状態を検査するためのCT撮影、インプラント治療前骨造成を含まれますまた、インプラント治療の成果が思わしくない場合であっても、支払われた診察料の返金やその他のご請求には応じることができませんので、あらかじめ御了承ください。また、治療の成果は患者さんの口腔内の状態によって個々に異なり、インプラント治療を行っても、全ての患者さんにおいて歯の欠損を原因とする不具合が全て改善するわけではありません。治療の成果完全に予測することはできないため、事前に予測できな不具合が生じることもあります。また、上部構造の歯も永久的なものではなく、繰り返し強い力(咬みしめ、歯ぎしりなど)により破損し、修理不能となる場合があります。修理や再製作が必要になった場合は、相応の費用の負担が発生します。

一連のインプラント治療が終了した後も、インプラントを長期にわたり良好に維持するために定期的専門的なケア(メインテナンス)を受けていただきます。また、残っている歯とインプラントに対する日常的な自己管理(ブラッシングなどのホームケア)も必要になります。これができない場合は、インプラント治療自体を断念していただくことがあります。

保険のインプラント治療の一例

 

外胚葉異形成症で、上下顎ともに先天的に多数の歯が欠損している患者さんです。口腔内は顎の骨の吸収も著しく、従来の義歯の使用も困難な状態です。

上顎と下顎ともに残っている顎の骨に4本ずつインプラント体を埋入し、そのインプラント体に義歯を固定するための専用の装置(ロケーターアタッチメント)を装着した状態です。

広範囲顎骨支持型装置(義歯タイプ)を装着した状態です。アタッチメントにより義歯は安定し、良好な咀嚼が可能となりました。

 

上記は広範囲顎骨支持型補綴治療の一例です。本治療を適用するためには様々な条件があるため、 対象疾患の患者さん全てに適応できるとは限りません。また治療後の結果も患者さんに個々に相違し、限界もございます。インプラントの成功率は概ね、98%と言われております。また症例によって難易度が異なり、上の写真のような結果ならない場合もあります。詳細はご相談ください。

患者の皆さまへ

インプラント治療に興味をお持ちの方で診療を希望もしくは相談を希望される方は、かかりつけの先生の紹介状をお持ちになって、歯科インプラントセンターの新患を受診なさってください。

 

この料金表はインプラント治療の自費料金の一例です。患者さんによって適応となる治療法が異なるため、料金もそれぞれに異なります。詳細な料金の試算は、治療方針が決定した時点で可能となります。 また術前検査の結果、インプラント治療ができないと診断する場合もあります。インプラント治療を希望されていても、必ずしも全ての患者さんにインプラント治療を適用できる訳ではありません。

新患、新入院患者数(2022年度)

新患数 221人
新入院患者数 0人

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