東北大学病院では、治療や検査のための輸血について以下のように対応します。
基本方針
当院は患者さんの意思を尊重し医療行為を行っていますが、輸血療法は、極めて有効性が高く、状況によっては救命のために必須となる治療法の一つです。そこで当院は治療や検査のための輸血について以下のとおり対応しますので皆様のご理解とご協力をお願いします。
- 手術や侵襲的処置、侵襲的検査(内視鏡、血管造影等)等では輸血が必要となる場合がありますので、輸血をしないことを絶対の条件としてこれらの治療や検査を行うことをお引受けすることは出来ません。
- 輸血が必要となる場合がある手術や侵襲的処置、侵襲的検査等は、あらかじめ患者さんに、手術や検査等の内容のほか、輸血が必要となる場合があること、その理由、輸血を行わなかった場合の危険性、輸血の副作用などを十分に説明して同意を得た上で行います。
- 緊急または予想外の理由により輸血が必要または望ましい状況となった場合、患者さんに直接輸血についての意思(同意又は不同意)を確認できる場合を除き、当院は、患者さんの生命及び安全を第一に考え、当院の判断により輸血を行います。
- お子様が未だ十分な判断能力を有しておられないと当院が判断した場合は、親権者が輸血をしないことを絶対の条件とした場合でも、お子様の生命・身体の安全を第一に考え、輸血が必要又は望ましいと判断した場合は、当院の判断により、輸血療法を行いますので何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
- 輸血療法に関しては厚生労働省「輸血療法の実施に関する指針、平成17年9月(平成26年11月一部改正)(以下、輸血指針)」に準拠して実施します。
- 輸血が必要となる場合があること、その理由、輸血をしなかった場合の危険性、輸血の副作用等についてご納得が戴けない場合は、ご納得が戴けるよう誠意をもって説明致しますので、ご要望、ご質問等があるときはいつでもご遠慮なくお申し出下さい。
- 輸血療法の実施についての当院のこの方針に患者さんの同意が得られない場合は、当院は患者さんの意思を尊重して参りますが、当院では安全かつ適切と思われる治療等を行うことは困難となりますので他院で治療等を受けることをお勧めします。
- 以上の基本方針は当院で定めた方針であり、責任の所在は東北大学病院(病院長)にあります。
- 当院の基本方針は病院内での掲示、病院案内、入院案内への掲載、ホームページなどで公開しています。