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東北大学病院

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総合外科 乳腺・内分泌グループ

対象疾患と診療内容

乳腺疾患と内分泌(甲状腺、副甲状腺)疾患を対象に、主にがんに関する診療、研究に取り組んでいます。
乳腺疾患では、女性で最も多い「乳がん」の早期診断・早期治療に努めています。各種画像を組み合せることで、触知しないがんも診断可能です。手術では、根治性と整容性を兼ね備えた「乳房温存療法」の確立を目指し、温存率の高さ、乳房内再発率の低さで優れた成績を挙げています。また、乳房全摘後の乳房再建も保険適応の認定施設であり、多様な治療選択が可能です。一方、進行・再発例では、がんの性格や病状に応じて薬物、放射線、手術を適切に組み合せ、高い治療効果を挙げています。また、乳がん卵巣がん症候群等に関する遺伝医療も積極的に行なっており、乳房や卵巣の予防切除も可能な施設です。
甲状腺疾患では、結節(しこり)と機能(ホルモン量)が問題になります。結節の多くは手術が不要な良性ですが、手術を必要とする悪性(がん)もあります。悪性でもその多くは、進行の緩徐な治りやすいタイプに属します。一方、機能の病気では甲状腺機能亢進症や副甲状腺機能亢進症があります。前者の場合、手術以外にも、内服薬、放射線(放射性ヨード)による治療があり、長所と短所を考慮した治療法の選択が可能です。

乳腺疾患として
乳腺悪性腫瘍(乳がん、悪性葉状腫瘍、肉腫など)、乳腺良性腫瘍(線維腺腫、乳頭腫など)、乳腺炎、乳腺膿瘍 など

日本では乳がんが急増し、女性のがんの中で最も多くなっています。増加の原因はいろいろ考えられますが、近年の少子化に伴う女性ホルモン環境の変化に拠るところが大きいといえます。そのことが閉経前40歳代に乳がんのピークを認める理由です。50歳以上でも乳がんは増加しています。社会でも、家庭でも最も頼りにされる年代の女性を乳がんから救うための対策が急がれます。乳がんの診断及び治療法に関しては、日本乳癌学会が「患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2023年版」を刊行しています。乳がん患者さんやそのご家族さまを対象に作成されたガイドライン(科学的根拠に基づいた乳癌診療ガイドライン)の解説書です(リンク参照)。
乳房には乳がんの他にも、葉状腫瘍(良性〜悪性)、線維腺腫、乳頭腫、嚢胞などの良性腫瘤や、乳腺炎などの炎症性疾患、乳腺症などの様々な疾患が存在します。

甲状腺、副甲状腺(上皮小体)疾患として
甲状腺悪性腫瘍(甲状腺がん、悪性リンパ腫など)、甲状腺良性腫瘍(腺腫様甲状腺腫など)、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)および低下症、副甲状腺(上皮小体)腫瘍、原発性および続発性副甲状腺機能亢進症 など

甲状腺疾患は、腫瘍性疾患を中心に治療しております。甲状腺腫瘍の多くは手術の必要のないものです。これらを適切に評価し、治療法を選択するようにしています。甲状腺癌では、手術療法のみならず、放射線科と協力し、残存甲状腺切除後に高線量シンチグラフィと内部照射も行っています。また、他院で手術された方の再発腫瘍に対しても積極的に治療をしています。
上皮小体(副甲状腺)疾患は、副甲状腺機能亢進症を中心に診療、治療しています。

診療の特色

乳腺・甲状腺疾患を専門とし、外科専門医 14名、乳腺専門医 8名、内分泌外科専門医 1名、甲状腺学会専門医 1名が高度な医療を提供しており、当院は日本専門医機構基幹施設、日本乳癌学会認定施設、内分泌・甲状腺外科専門医認定施設に認定されています。

診療の特徴としては、3次元マンモグラフィやMRIガイド下生検等を導入し、精密な診断に努めています。また、乳房温存手術では整容性を追求した手術法を開発し、実施例は1,700例を超え、術後10年の温存乳房内再発率は4%と根治性でも優れた成績を挙げています。薬物療法では、ガイドラインに沿った標準治療を基本とし、市販される前の新規治療薬の臨床試験にも多数参加しています。

甲状腺治療では、気管浸潤を伴う進行した甲状腺がんに対する気管合併切除や、悪性度の高い未分化がんに対する新規分子標的治療を加えた集学的治療などにも積極的に取り組んでいます。

年間症例数

(2022年)

乳腺疾患 外来新患 297名
外来再来 10,226名
乳がん手術(初発)   228名
  乳房温存手術 126名
乳房全摘手術 102名
甲状腺、上皮小体疾患 外来新患 378名
甲状腺手術 甲状腺がん(初発+再発) 62名
良性疾患、他 19名
副甲状腺手術   39名

総合外科 独自webサイト

新患、新入院患者数(2022年度)

肝胆膵・移植、下部消化管、上部消化管・血管、乳腺・内分泌グループ合算数
新患数 1,220人
新入院患者数 2,362人

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