科長あいさつ
科長 服部 佳功
口のはたらきには、栄養の源である食物を体内に取り込んだり、食物の味や食感を味わったり、言葉を発したり表情を現して他者とのコミュニケーションの具に用いるなど、われわれが健康で質の高い生活を営むうえで欠くことのできない機能が数多く含まれます。口のはたらきが低下したり、障害を受けると、健康が損なわれ、生活の質の低下を来しかねないのは、このためです。
口のはたらきの低下や障害は、歯を失うなど歯や口の構造の変化によっても生じますが、下顎や舌などを動かす運動機能、食べ物の味・食感や温度、食べ物を噛む力などを感知する感覚機能、唾液分泌などの自律機能のいずれかが低下したり、障害されても生じます。口のはたらきを維持、回復するには、その背景や原因を正しく診断することが何より重要です。
当診療科は、歯や口の健康を起点として健康や生活の質を維持、向上させてゆけるよう、口のはたらきの維持、向上に向けた治療を行います。