病棟 | 東病棟 10F | 外来 | 外来診療棟C 5F |
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外来受付 | Tel: 022-717-8364 | 独自webサイト | 東北大学大学院歯学研究科 口腔システム補綴学分野 |
対象疾患 | 義歯(部分床義歯)/咬み合わせの異常/閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)やいびき症 |
当科で実施している保険診療
当科では、歯の一部あるいは歯ごと失ってしまった場合の審美性の回復、機能の回復のため、クラウン、ブリッジ、有床義歯などによる歯冠修復・欠損補綴治療を担当しています。また、医科の医療機関からの紹介にもとづき、睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置(マウスピース)の製作も行っています。
診療の特色
歯の抜け方は人によって様々です。例えば、歯が一本だけ抜けてしまった場合から、歯が一本しか残っていないような場合まで、その組み合わせは多様です。また、食べづらい、飲み込みづらい、話しづらい、見た目が悪いなど、歯が抜けたことよって生じる困りごとも患者さんによりバリエーションがあります。
咬合回復科では、お口の機能を営む上で大切な“かみ合わせ(咬合)”の回復・改善に基づく、患者さんに応じた補綴歯科治療を行っております。
対象疾患と診療内容
歯を失った患者さんの“かみ合わせ”を改善し、お口の機能を回復する歯科専門治療を行います。
むし歯、歯周病、外傷などの原因によって、歯の一部あるいは歯ごと失ってしまった患者さんに対して、審美性や機能性を考慮して材料を選択し、かぶせ物、ブリッジ、入れ歯などの人工的な修復物を用いて、咀嚼、発音、嚥下などのお口の機能の回復をはかるための専門治療(補綴歯科治療)を行います。
さらに、睡眠時のいびき(いびき症)や、いびきといびきの間に息がとまってしまう(睡眠時無呼吸症)患者さんに対して、内科や耳鼻咽喉科の専門医と連携を図りながら、マウスピースのような特殊な装置を用いた治療を行っております。
かぶせ物(クラウン・ブリッジ)による治療
- クラウン
むし歯の進行や歯の破折などに対して、金属やレジンなどの人工修復物(歯科補綴装置)を装着することにより、かみ合わせや審美性を回復させます。 - ブリッジ
歯が無くなってしまった部分に対して、隣在する歯を土台(支台)として歯科補綴装置を橋のように繋いで装着します。
入れ歯(有床義歯)治療
むし歯や歯周病などが原因で、歯を失った場合の治療です。たくさん歯が残っている場合には、ブリッジによる治療が機能性・審美性に優れ、違和感も少ないのですが、ブリッジの支えになる歯が丈夫でなかったり、失った歯の本数が多い場合には入れ歯による治療が適応になります。入れ歯は材質やデザインによって見た目や装着感が大きく異なります。個々の患者さんに合わせた入れ歯を作製いたします。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療
睡眠時無呼吸症は、睡眠中の呼吸減少や停止により、体内の酸素濃度が減ったり、脳が覚醒したりと睡眠が障害される病気です。多くは、上気道が舌や軟口蓋でふさがれることによって発症する閉塞型睡眠時無呼吸症で、大きないびきは、その兆候といわれています。
歯科では主に軽症から中等症を対象とし、専用のマウスピースを用いた対症療法が行われています。マウスピースは下顎や舌を前方に固定し、気道を確保する装置で、簡便さなどから広く受け入れられている治療です。
なお保険診療にてマウスピースの治療を行う場合、医科の医療機関での診断と紹介状が必要となります。またマウスピース装着後は、治療の効果をみるために再度紹介元の医科医療機関の受診が必要となります。
年間症例数
2023年度
可撤性部分床義歯 | 80装置 |
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全部床義歯 | 10装置 |
クラウン・ブリッジ | 350装置 |
スプリント治療(顎関節症) | 30装置 |
睡眠時無呼吸OA | 30装置 |
外来患者新患数(2023年度)
新患数 | 275人 |
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