当科は、昭和43年に東北大学歯学部附属病院に設置された予防歯科を前身としております。初代科長は島田義弘教授、平成3年に坂本征三郎教授、そして、平成14年に小関健由教授が担当し、令和3年4月に口腔支持療法科に科名変更いたしました。現在は、私、江草宏が科長を務め、石河理紗助教、百々美奈助教、加藤翼医員を中心に外来・地域連携体制を構築しております。
支持療法とは、がん等の疾病に伴う症状や、治療による口腔の苦痛症状を予防・軽減するための医療およびケアのことです。これまで旧・予防歯科で取り組んできた化学療法や放射線療法、頭頸部腫瘍等の医科治療中の患者さんの口腔の集中的管理と医科歯科連携のマネジメントを更に推進いたします。お口の問題は、悩んでいる本人だけでは解決できない場合があります。大学病院での治療による口腔の苦痛症状を予防・軽減するために関連する医科や地域の歯科と連携しながら、生涯を通したお口の健康維持に、口腔支持療法科がお手伝いいたします。