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東北大学病院

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形成外科

科長あいさつ

教授 今井 啓道

顔をケガした、指を挟んだ、目立つところにできものができたなど、日常的に体表に生じるケガやできものはきれいに治したいものですね。
形成外科はそのような皆様の願いに寄り添い、きれいに治すために日々努力している診療科です。
特に東北大学病院の形成外科では、先天的な病気やケガ、癌の治療などにより生じた「外見の問題」をきれいに治すために、多くの診療科と手を取り合って治療することを得意としています。人の身体の造形美は機能美でもあり、身体の形をきれいに治すには機能もきれいに治さなければなりません。そのような真の「きれい」を実現するために私たちが行っている高度な治療についていくつかご紹介いたします。
口唇・口蓋裂をはじめとした顔の先天性疾患に対する治療では、歯科と連携した「唇顎口蓋裂センター」という包括的な診療体制を構築しており、高度な口唇形成術はもとより、顔面骨格の問題に対する仮骨延長法など最新の治療法を駆使した頭蓋顎顔面外科を提供しています。私たちは口唇・口蓋裂治療の発展に一貫して力を注いできており、本邦でのオピニオンリーダーを果たす施設の1つとなっています。
癌の治療により失われた顔面や乳房の再建には、顕微鏡を使って自身の健常な部位の組織を病気の部分へ移植する遊離複合組織移植術を行っており、その手術件数は日本有数です。特に下顎骨の再建においては、耳鼻咽喉科と歯科と連携しコンピューターシュミュレーションを応用した最新の手術を行っています。
高度頭部顔面外傷に対しても救急部と共に治療に当たり、早期社会復帰を目指した集学的治療を積極的に行っています。
形成外科は比較的新しい診療科ですが、私たち東北大学病院形成外科は日本で形成外科が産声を上げた直後の1963年から診療を行ってきた伝統もあります。これからも私たちは「外見の問題」に真摯に向き合い、患者様に寄り添った治療を行い、皆様の笑顔を増やしてゆきたいと思っています。

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