あいさつ
歯科衛生室には2024年10月1日現在22名の歯科衛生士が在籍しており、歯科部門のほぼすべての科に配置され業務に取り組んでおります。
当院の外来診療では、全身麻酔下歯科治療やインプラント埋入手術での介助のほか、周術期口腔健康管理部では、入院・手術前後の患者、放射線療法・化学療法中の患者、臓器移植患者等の専門的口腔衛生処置や口腔機能管理に携わっています。QOLを保った生活や療養ができるよう心理面にも考慮しながら、治療に伴って発生する口腔粘膜疾患の管理や、術後肺炎の予防、合併症の軽減などに関わり、早期に経口栄養摂取ができるように歯科衛生の観点からの患者支援に努めています。他にも医療連携として歯科医師と共に院内病棟への往診や、摂食嚥下センター・歯科では摂食嚥下機能評価や口腔衛生管理に関わり、地域連携として歯科訪問診療などを通じて、専門性を有した歯科衛生士として業務を担っております。東北大学病院の理念である「先進の医療を優しさとともに」の考えに則り、歯科医師と共にチーム医療の一員として携わることで、安全な医療と患者さんの安心のために貢献していきたいと望んでおります。
部の特色
私たち歯科衛生士は、歯科診療補助業務に加え、医療安全や感染管理の観点から診療室の器材を含めた管理、そして、歯科の二大疾患であるむし歯・歯周病等の予防処置業務やプラークコントロール指導などの歯科保健指導業務を通じ、患者さんと直接的に関わっております。“口の健康”の確立を通じて、患者さんの“全身の健康維持 ”のお役に立ちたいと願い業務に取り組んでおります。
近年、口腔の歯科的管理が、悪性腫瘍の手術、化学療法、放射線療法、心臓血管外科手術、臓器移植などの術後合併症の軽減や在院日数の短縮をもたらすことが明らかになり、保険導入が認められました。それを受けて、医科に入院または通院されている患者さんのお口を歯科医師と一緒に診させていただくことも増えてまいりました。
医科の入院患者さんを中心に歯科治療や周術期における口腔衛生管理を推進しており、歯科医師と共に歯科衛生士が病棟に往診して口腔衛生管理を実施しております。
口腔機能回復科では地域連携として実施している訪問歯科診療に歯科衛生士も同行し、診療補助に携わっております。歯科インプラントセンターでは、インプラント術前クリーニングやインプラント埋入手術のアシスタント業務、全身麻酔下での歯科診療補助では、手術室に歯科衛生士が同行し補助業務を行う等活躍の場を広げ、チーム医療の一員としての役割を担っています。
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