| 病棟 | 東病棟 10F | 外来 | 外来診療棟C 3F |
|---|---|---|---|
| 外来受付 | Tel : 022-717-7748 | 独自webサイト | 東北大学病院 形成外科 |
| 対象疾患 | 口唇裂・口蓋裂/先天性頭蓋顎顔面疾患/先天性頭蓋顎顔面疾患/その他の体表先天性疾患/顎変形症/顔面外傷・骨折/裂傷・挫創/皮膚皮下腫瘍/頭頚部腫瘍切除後変形/乳がん術後乳房変形/顔面神経麻痺/眼瞼下垂/血管腫・リンパ管腫/ケロイド・瘢痕/リンパ浮腫/熱傷/熱傷瘢痕 | ||
対象疾患と診療内容
口唇裂・口蓋裂/先天性頭蓋顎顔面疾患
口唇・口蓋裂をはじめとした顔の先天性性疾患に対して「唇顎口蓋裂センター」を設け医科・歯科を横断した包括治療を提供しています。センターの受診の窓口は形成外科となっています。
口唇裂に対しては、3ヵ月時にMohler切開を利用した口唇形成術を行い、できるだけ縫合線を人中稜に沿わし瘢痕を目立たなくする方法を行っています。口蓋裂に対しては、口唇裂手術時に硬口蓋を低侵襲で閉鎖し、1才時に行う口蓋裂手術では軟口蓋のみにFurlow法を用いて閉鎖する術式を採用しています。本法により上顎の成長障害を大幅に改善する結果を得ています。
一方、顔面変形に対してはLeFort I型上顎骨切り術、下顎枝矢状分割術に加え、LeFort III型上顎骨切り仮骨延長や上顎前方分割仮骨延長法など高度な顔面骨形成手術も数多く行っています。
一般的な顎変形症や、顔面非対称症例に対しても整容性を考慮した顎顔面骨形成手術を行っています。矯正歯科の先生からの紹介をお待ちしています。
外傷とそれに関連する変形
顔面や手など、外観や機能が日常生活にとって大事な部位の切創・裂創・皮膚欠損・骨折・熱傷などは形成外科の治療対象となります。
外傷では初期治療が大切です。裂傷や切創ではその後に大きな傷跡やひきつれ(瘢痕や瘢痕拘縮)を残すことがあります。顔面骨骨折では2週間以内に骨折を整復しないと変形したまま骨折が治ってしまい変形が残存してしまいます。特に眼窩骨折では緊急手術を行わないと眼球運動の障害を残し複視を残してしまうことがあるため、早急の受診をお勧めします。
不幸にして外傷後に顔面や手などに目立つ瘢痕や瘢痕拘縮、あるいは変形が残ってしまった場合、それらの修正や矯正手術も形成外科にて行っています。
腫瘍と腫瘍切除後の組織欠損
顔面のできもの(腫瘍)では手術後の瘢痕(傷跡)が気になります。そういった部位の腫瘍切除も形成外科が行っています。小さな腫瘍であれば外来で局所麻酔日帰り手術での治療が可能ですのでご相談ください。
また、耳鼻科や皮膚科で行われる顔面の悪性腫瘍治療では、切除したままでは顔に大きな変形を残してしまうことがあります。そのため、形成外科では耳鼻科や皮膚科と連携し、腫瘍の切除術と同時に体の他部位から組織を腫瘍切除部にマイクロサージャリーを利用して移植する遊離皮弁という方法で腫瘍切除部位を再建しています。
乳腺外科で行われる乳房切除に際しても、形成外科ではインプラントや患者様自身の腹部や背部の組織移植(自家組織移植)による乳房再建を連携して行っています。過去に退院で乳癌により乳房が切除された方に対する乳房再建も行っております。乳房再建は患者さんの希望によりさまざまな方法を提案いたしますのでお気軽にご相談ください。
血管腫の治療
当院においては、東北地方でも数少ない、血管腫や難治性脈管奇形を総合的に取り扱う専門外来を開設しています。治療は切除手術のみならず、切除が困難な症例に対する硬化療法や、放射線科と連携したカテーテル治療、小児科と連携した内服治療など、適切な治療法を選択しております。2025年4月からは色素レーザーによる治療も開始しております。
眼瞼下垂の治療
眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)とは、上まぶたが垂れ下がって眼が開きにくくなり、視界が狭くなる状態を言います。余計な力が入ることで肩こりや頭痛などの症状が引き起こされる方もいます。当科では小児から大人まで全年齢の眼瞼下垂症を扱っているほか、睫毛内反、眼瞼外反・内反などといった一般眼形成手術についても診療しております。
瘢痕・ケロイド
ケガや手術、やけどによって生じた瘢痕(きずあと)は、傷の深さや大きさ、部位、感染の有無などによってその外見、症状は異なってきます。
傷が治っても赤く盛り上がり、かゆみやつっぱり感を伴うものを肥厚性瘢痕と呼び、さらに傷の範囲を超えて盛り上がり、激しいかゆみ、痛みを伴うものをケロイドと呼びます。当科ではこのような肥厚性瘢痕やケロイドに対して、ステロイド(ケナコルト)注射・テープ・外用剤や内服薬による複合的保存治療を基本としながら、再発予防のための術後放射線治療を組み合わせたケロイド切除・瘢痕形成手術による治療を行なっています。
リンパ浮腫(癌治療後/原発性)
乳癌手術や婦人科腫瘍手術などに伴い行われるリンパ節郭清により、それらの手術後に上肢や下肢がリンパ浮腫となり腫れてくることがあります。従来は圧迫やリンパマッサージが治療の主体でしたが、形成外科ではリンパ管と細静脈を吻合して新たなリンパの流れを作り治療する方法、リンパ管静脈吻合術、を行っています。本法はこれまでの圧迫やリンパマッサージといったリハビリ科での理学療法と併用することで効果を発揮します。そのため、当科ではリハビリ科のリンパ浮腫専門外来と連携した包括的な治療を行っています。窓口はリハビリ科になりますので、リンパ浮腫でお困りの方はリハビリ科までご相談ください。
※各疾患のさらに詳しい説明については日本形成外科学会のホームページもご参照ください。
診療の特色
頭蓋顎顔面外科
先天体表異常のなかで最も頻度が高いのは口唇裂・口蓋裂です。これらは顔面に大きな醜形を生じるため、機能的にもまた整容的にも早期により正常に近い形への修復が必要ですし、成人するまでの長期間の継続的な治療が重要です。東北大学では新生児期より歯科(歯学部)、耳鼻咽喉科、小児科などとのチーム医療によって口唇裂・口蓋裂以外にも小顎症、小耳症、頭蓋骨形態異常などのさまざまな先天異常に対し頭蓋顎顔面外科の専門外来を設けて診療を行っています。また外傷や腫瘍切除後の頭蓋顎顔面の変形に対しても同様に対応しています。
再建外科・マイクロサージャリー
外傷や腫瘍切除などによって生じた組織の欠損や機能障害を手術によってできるだけ元に戻すのが再建外科です。欠損した組織範囲によっては皮下脂肪や筋肉あるいは骨を含めた組織の移植が必要となり、現時点では自分の他の部分の組織を移植するのが最も有効な方法です(他人からの皮膚・皮下脂肪・筋肉・骨などの移植はまだ非常に困難な状態です)。こういった組織の移植手術では顕微鏡を用いた血管吻合の技術(マイクロサージャリー)が欠かせません。
当科では頭頚部や顔面においては脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科、歯科など、四肢においては整形外科や皮膚科など、胸部や腹部などでは外科や心臓血管外科などと連携し、このマイクロサージャリーの技術を積極的に用いた再建外科治療を行っています。
救急科と連携した重度外傷の治療
交通事故などによる開放性骨折などの重度四肢外傷の治療を、救急科・整形外科と連携し可能な限り四肢の温存を目標に、いわゆるFix&Flap治療戦略による高度な治療を行っています。
また、交通事故や転落事故などによる重度の顔面外傷に対しても、救急科・歯科と連携し整容的、機能的な回復を早期に実現できるように治療を行っています。
手術実績(2025年)
|
入院手術
|
外来手術
|
計
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全身麻酔
|
伝達麻酔
|
局所麻酔
|
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外傷
(顔面、体幹、四肢の外傷手術)
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127 | 6 | 10 | 25 | 168 |
|
先天異常
(唇顎口蓋裂など)
|
206 | 2 | 3 | 5 | 216 |
|
腫瘍切除および
切除後再建手術
|
376 | 1 | 13 | 29 | 419 |
|
瘢痕(拘縮)・
ケロイド手術
|
34 | 7 | 14 | 55 | |
|
難治性潰瘍に対する手術
|
26 | 4 | 3 | 2 | 36 |
|
炎症疾患、
変性疾患に対する手術
|
13 | 2 | 10 | 6 | 31 |
|
その他の手術
|
23 | 49 | 16 | 89 | |
|
レーザー治療
|
14 | 2 | 8 | 24 | |
|
合計
|
- | - | - | - | 1038 |
新患、新入院患者数(2025年度)
| 新患数 | 376人 |
|---|---|
| 新入院患者数 | 447人 |
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