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研究

矯正歯科の菅崎 弘幸講師らの論文がJournal of Oral Rehabilitation誌に掲載されました

2026.09.28  お知らせ

歯並びやかみ合わせを大きく整える「外科的矯正治療(注1)」は、見た目だけでなく、かむ機能をつくり直す治療です。しかし、骨格性下顎前突症の治療により、かむ機能だけでなく、かむときの脳の働きも改善するのかは明らかになっていませんでした。

東北大学病院矯正歯科の菅崎弘幸講師らの研究グループは、鶴見大学と共同で、骨格性下顎前突症(注2)の患者を対象に、治療前後で、ものをかんだときの脳(前頭前野)の血流を近赤外分光法(fNIRS)(注3)で調べました。その結果、治療前の脳血流が少なかった患者は治療後に増える傾向、多かった患者は減る傾向を示し、同じ治療でも脳の反応の仕方に個人差があることが分かりました。これは、治療前の脳の状態から治療後の変化を推測できる可能性を示す成果であり、かむ機能と脳の健康との関わりを踏まえた診療への応用が期待されるものです。今後、健常者との比較や咀嚼機能・認知機能との関連を検証することで、その臨床的意義を明らかにしていく必要があります。

本成果は2026年9月27日にJournal of Oral Rehabilitation誌に掲載されました

 

【用語説明】

注1.外科的矯正治療:顎の骨を切って移動させる手術(顎矯正手術)と、歯並びを整える歯列矯正を組み合わせた治療法。骨格的なずれが大きい不正咬合に対して行われる。

注2.骨格性下顎前突症:下あごが上あごに比べて過度に前に出ている状態(いわゆる「受け口」)。かみ合わせや発音、かむ機能に影響することがある。

  • 注3.近赤外分光法(fNIRS):近赤外光を頭皮の上から当て、脳表面近くの血液中のヘモグロビン量の変化を測定することで、脳の活動(血流)を調べる方法。放射線を使わず、比較的小型な装置で、日常的な動作をしながら測定できるのが特徴。

 

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Journal of Oral Rehabilitation

矯正歯科

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