あいさつ
光学医療センターは、消化器内科、総合外科、耳鼻咽喉・頭頸部外科、呼吸器内科などの診療科のみならず、MEセンター、感染管理室など本院の内視鏡診療に関連するさまざまな部署が連携し、患者さんに安心安全で高度な医療を提供することを目的として、2024年4月に設置されました。
本院における内視鏡診療は、2023年には年間23,000件を超えており、今後も増加が予想されます。特に、検査および治療件数が多い上部消化管や下部消化管、胆道・膵臓領域といった消化器内視鏡領域では、全検査室に最新のシステムを配置し、拡大内視鏡・バルーン内視鏡・カプセル内視鏡・極細径(経鼻)内視鏡・超音波内視鏡などを多数保有し、顕微鏡レベルの生体観察が可能なスコープも導入しております。各検査室には内視鏡ファイリング端末と診療支援コンピューター端末を設置し、検査後に患者さんに実際の画像をお見せしながら結果を説明するのみならず、全診療科の端末から内視鏡画像を含めて閲覧することができる病理と連携した内視鏡レポートの作成が可能です。そして、最先端の医療を提供するのみならず、患者さんに安全・安心の医療を受けていただくことを大切にしており、内視鏡の管理、洗浄・消毒は、MEセンターおよび感染管理室との連携を特に密にし、最新の感染・環境対策のもと行っています。
なお、当院は日本消化器内視鏡学会をはじめとする内視鏡関連学会の指導施設に認定されており、各学会の専門医および指導医が多数在籍し、日進月歩の内視鏡分野において若手医師の教育にも力を入れています。
当センターでは、患者さんの状態に応じた最適な内視鏡診療を提供できるよう取り組んでいきます。「内視鏡はつらそうだし不安だな」と感じられる方もおられると思いますが、スタッフ一同、患者さんの苦痛を和らげるよう丁寧に対応させていただいておりますので、不安な点がありましたらどうぞお気軽にご相談ください。