あいさつ
MEセンターには、臨床工学技士(Clinical Engineer/ Medical Engineer)28名が所属しており、手術部、ICUをはじめとする重症病棟、血液浄化部、血管撮影室などの診療施設に配置され業務にあたっています。人工心肺、ECMO,透析機器など循環・呼吸・代謝などに関する生命維持管理装置の操作を行っている他、移植待機中の補助人工心臓の管理・患者サポート、手術用ロボットの保守管理、高圧酸素治療実施など、高度な治療の最前線でチーム医療の一員として業務を行っています。特定機能病院である本院の診療においてその役割は非常に大きいものとなっています。
また、MEセンターでは、酸素ボンベ、シリンジポンプや輸液ポンプ、人工呼吸器、持続吸引器など院内共通で使用する医療機器の一元管理を担い、その貸出、保守管理も行っています。センター管理されている医療機器は院内各所に貸出し、使用後にセンターで再度整備される流れとなっており、医療機器の効率的な運用や機種統一による医療安全の確保、また医療材料のコスト削減に繋げています。
日々進歩する医療機器を適切に操作する技術の獲得・維持にはスタッフ教育が非常に重要となります。高度な習熟が必要と考えられる生命維持管理装置の定期研修の受講や、保守点検計画の策定と実施、その他に新規の医療機器の研修会開催も行っています。さらに医療機器安全管理室と協働し、毎月第一木曜日に「医療機器点検の日」を設定し、病院全部署の機器点検を実施しています。これらの活動を通し、すべての病院スタッフへ医療機器に関する啓蒙を行い、医療安全と病院運営に貢献しています。