5月10日（水）、5月11（木）にPurdue（パデュー）大学Biomedical EngineeringのDr. Aaorn Lottes、Dr. Yunjie Tong、24名の学生らが、日本の医療機器開発の現場、薬事承認審査等の規制について学ぶため、東北大学及びCRIETO（東北大学病院臨床研究推進センター）を来訪されました。

5月10日（水）は、開発推進部門 池田 浩治部門長、国際部門 鈴木 由香部門長から東北大学病院の設立の歴史、CRIETOの取り組みや開発支援内容について紹介しました。その後、CRIETOのデータセンター、開発推進部門、バイオデザイン部門、東北大学病院オープン・ベッド・ラボをご案内しました。学生からは多くの質問がありました。学生にとっては日本のアカデミアにおける開発支援への理解が深まるとともに、CRIETO側も国際的な視点による質問を受けることで新たな気づきにつながり、双方ともに実りのある貴重な機会となりました。

同日午後からは、西條 芳文教授が企画した医工学研究科の研究室案内を実施しました。星陵キャンパスでは新妻 邦泰教授研究室、永富 良一教授研究室、齋藤 昌利教授研究室、山家 智之教授研究室、青葉山キャンパスでは、田中 真美教授研究室、山口 健教授研究室、西條 芳文教授研究室、芳賀 洋一教授研究室、吉信 達夫教授研究室をご案内しました。

5月11日（木）は、パデュー大学の学生と東北大学の学生との交流のディスカッション、および中川 敦寛教授による東北大学が進める医療機器開発支援プログラムに関する講義を行いました。

交流ディスカッションでは、日米混成で3グループに分かれて、「①2050年に求められる医療とは」「②自分の実現したいキャリア像をどう見つけるか」「③医療機器開発において大切だと思うこと」の３つを議論しました。東北大学の学生がディスカッションのファシリテーターを務めましたが、双方の学生から熱い思いの発言があり、日米の違い、新しい医療機器やサービス、新しい技術のメリット・デメリット等、充実したディスカッションになりました。パデュー大学の学生による大学の紹介プレゼンをはさんで後半の中川教授の講義では、オープン・ベッド・ラボやバイオデザインプログラムについて説明がありました。パデュー大学の学生からもたくさんの質問があり、医療機器開発における重要な視点を学び合うことができました。先方からいらした26名のうち13名が女性の学生で、バックグラウンドも医工学を中心に、機械工学、データ科学、航空宇宙と多様にとんでおり、また、幼稚園での教育（show and tell）やカルチャーがどう、イノベーティブであることに影響するか、なども話題にのぼり、双方の学生の大きな学びにつながったと期待されます。

今回は初めての来訪でしたが、パデュー大学と東北大学の相互理解を深めるよい機会となりました。CRIETOは、今後もこのような国際的な交流を促進してまいります。