1月13日、宮城県古川高等学校の高校生8名が、総合的な探究の時間の一環として当院のAI Labを見学されました。当初は訪問見学の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、オンラインでの見学となりました。

AI Labは、2020年1月に新設された部署で、医療者が本来業務に専念できるように業務を効率化し、職員にとっても患者さんにとっても居心地のよいスマートな病院をつくろうという当院のスマートホスピタル構想の一環として設置されました。医療現場での様々な課題について院内の各診療科・部から相談を受け、データサイエンティストと医療者の両方の視点で解決を目指す役割を担います。
地域医療におけるAIと医療をテーマに調べ学習をしている高校生の皆さんからは、高度な技術が普及していない地域でAI研究が行われる理由、リモート手術の普及状況や医療の現場でのAI活用事例、AIによる業務削減の意義などについて質問がありました。
AILabの教員からは、高齢化が進む日本の地域は課題先進地域であり、地域の困りごとを解決することが20年後の世界の役に立つということや、看護の記録や確認などの作業をAIにより効率化することが診療の質向上につながる可能性があることなどについて、具体的な事例を交えながら解説しました。最後に、CT画像から特定の臓器を見分けるAI学習のデモンストレーションを行い、講義は終了しました。
古川高等学校の皆さん、ありがとうございました。

オンライン見学の様子

当院対応者：岩﨑 淳也（東北大学大学院医学系研究科 医学教育推進センター 講師）、高田 望（東北大学大学院医学系研究科 看護管理学分野 助教）、園部 真也（東北大学病院脳神経外科 助教）、髙屋 英知（東北大学病院 Smart Hospital推進室 AI Lab 助手）

古川高等学校の高校生の皆さん