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東北大学病院

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お知らせ

第10回 東北大学病院 市民公開講座を開催しました

2014.06.30  お知らせ

平成26年6月28日(土)、仙台国際センターにて第10回市民公開講座「もっと知ってほしい皮膚ケアと排泄ケア」を開催し、約800人と多くの方にご来場いただきました。外は梅雨ですっきりしないお天気でしたが、会場内は熱心に聞き入る参加者の熱気に包まれていました。足を運んで下さった皆さま、ありがとうございました。

 

第一部の基調講演では、当院WOCセンターの高橋真紀 皮膚・排泄ケア認定看護師が「WOCの紹介」と題した講演を行い、WOC『Wound(創傷)』、『Ostomy(ストーマ)』、『Continence(失禁)』についてや、WOCセンターが提供する医療や取組みについてわかりやすく説明しました。

次に、皮膚科の菊地克子講師による講演「知って得する肌の科学とスキンケア」では、皮膚の内部構造や機能、皮膚の疾患について説明し、汚れをきちんと落とすことや、保湿と紫外線対策を行うことの大切さを訴えました。また、肌をトラブルから守る正しいスキンケアの方法を紹介しました。

続いて「家庭でできるキズの手当(治りが早く、痛みの少ない処置)」と題した形成外科 館正弘教授の講演では、新しい傷の処置方法を紹介しました。傷を乾かし毎日消毒を行う従来の治療方法に比べ、初期の段階で傷口をしっかり洗い、あとは傷絆創膏(創傷被覆材)を貼って乾かさないようにするという処置の方が早くきれいに治るということがわかっています。講演では、家庭でも使えるようになった新しい創傷被覆材の機能や利点を紹介すると共に、咬傷などを負った場合は一度病院に来てほしいと訴えました。

最後に、胃腸外科 長尾宗紀助教が、「ストーマって何?どんなもの?」と題し、ストーマ(人工肛門)について説明しました。国語辞典や専門書を調べてもわかりづらいストーマですが、講演では図や写真を用いて、ストーマには場所や目的によって色々な種類があることや、ストーマサイトマーキング(ストーマを作る位置決め)が非常に重要である事などをお話しました。また、ストーマに関して多くの人が抱く疑問を、Q&A形式で分かりやすく説明しました。

 

第二部の記念講演では、女優・ヘルスケアカウンセラーの石井苗子氏をお招きし、「妹の介護から学んだスキンケア」と題し、ご講演いただきました。介護を通したご自身の体験をもとに、どうしたら患者さんの負担が少なく気持ちよく過ごせるかに心を配ることや、医師や看護師に遠慮なく質問する姿勢の大切さをお話頂きました。

 

第三部のパネルディスカッションは、参加者より寄せられた質問を紹介し、パネラーが回答するという形式で行われました。湯たんぽや日焼けによる皮膚トラブルや化粧品の使い方に関する疑問のほか、ストーマのお手入れや入浴方法についてオストメイトの持つ疑問に対し、パネラーが不安を解消できるよう詳しく、分かりやすく答えました。

 

本講座では、イベント会場においても、皮膚・排泄ケア認定看護師によるストーマケアの演習や、介護用品の紹介など、様々なイベントを同時開催し、多くの来場者にご参加いただきました。スキンケアや傷の手当といった普段の生活に役に立つ情報や、ストーマについてきちんとした知識を得ることができる場として、好評裏のうちに終了しました。

 

次回、第11回市民公開講座は、平成26年9月20日(土)13:00〜国際センターにおいて「歯科インプラントで目指そう健康長寿」を開催致します。次回もぜひお越しください。

 

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下瀬川徹 病院長による開会の挨拶

 

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WOCセンター 高橋真紀 皮膚・排泄ケア認定看護師

 

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皮膚科 菊地克子 講師

 

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形成外科 館正弘 教授

 

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胃腸外科 長尾宗紀 助教

 

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石井苗子氏による記念講演

 

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パネルディスカッション

 

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地域医療連携センター 海野倫明センター長による閉会の挨拶

 

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ストーマケアの演習

 

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