新型コロナウイルス感染症に罹患された患者さん及び関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また、日頃より当院の運営についてご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。

本院は感染症指定医療機関として、新型コロナウイルス感染症により重症化した患者さんや基礎疾患等により高度で専門的な医療を必要とする感染患者さんを受け入れ、治療・救命する役割を担っております。他方で、高度先進医療を提供する医療機関として、医療従事者や患者さんの安全を十分に確保しながら、移植医療や難治性のがん等、一般の病院では対応できない医療を継続していく所存です。

これらの両立を図るため、本院では現在、院内に新型コロナウイルスを持ち込まないための感染対策を強化するとともに、今後の感染拡大に備え、不急な手術を延期する等、診療の縮小に着手しております。さらに、県内の発生動向を注視しながら、本院の事業継続を維持するためのさらなる診療制限等の対策を講じてまいります。

現在、宮城県、県内基幹病院、宮城県医師会、仙台市医師会との密な連携のもと、本院職員及び県内の医療者が一丸となって、地域の医療の維持・継続に全力で努めております。患者さんやご家族には多大なご不便をおかけしておりますが、この難局を乗り切るためには、皆さまのご協力が不可欠です。引き続き、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

尚、今後の当院の対応については、ホームページ等を通じて迅速に発信して参ります。

2020年4月13日
東北大学病院長
冨永 悌二