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東北大学病院

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栄養ケアの実際

栄養評価

必要栄養量算定や栄養療法のプランニングを行うために、栄養評価を行います。

1. 身体計測

 身長・体重に加えて、上腕部の腕の太さを測定し、体脂肪量と筋肉量の指標として用いることがあります。腕回りで栄養状態の確認ができます。

AC(Arm circumference:上腕周囲長)
エネルギー摂取量を反映し、体脂肪量と筋肉量の指標となる
TSF(Triceps Skinfold:上腕三頭筋部皮下脂肪厚)
体脂肪(貯蔵脂肪量)の評価に用いる
AMC(Arm muscle circumference:上腕筋囲長)
骨格筋量および内臓たんぱく質指標ともよく相関する
※ TSF・AMCについては標準値(JARD2001)と比較して評価する

2. 握力・ピンチ力

筋力をみるために握力・ピンチ力をはかることがあります。元気度の指標にもなります。

3. 間接熱量計計測

呼気中の酸素消費量と二酸化炭素産生量を測定することで、間接的にエネルギー消費量や呼吸商などを算出します。
 実際に消費されているエネルギー量を知ることで、より患者さんの状態に合った必要エネルギーの設定が可能です。

間接熱量計測

4. 体成成分分析装置(InBody®)
計測

体重のほか、骨格筋量・皮下脂肪厚、体脂肪量体脂肪率などが確認でき、こうした情報を基に栄養評価を行います。
また、栄養状態をモニタリングする際の良い指標となります。

 

InBody®計測

必要栄養量のご提案

 栄養評価の結果をもとに、患者さん一人ひとりの身長・体重はもちろんのこと、病態や治療状況・術式なども考慮して必要栄養量を検討し、ご提案しています。

栄養療法のプランニングの
ご提案

 必要量が決定したら、栄養療法のプランニングをします。
詳細は患者食管理の項目をご覧ください。

1. 病態別の適切な食事(食形態)の
ご提案

たとえば・・・

胃を切除した方の例

体重が気になる方の例

2. 経腸栄養剤・栄養補助食品の
ご提案

 食事が摂れない方の中には胃瘻や腸瘻など、チューブを使用して栄養剤を投与する方もいらっしゃいます。 管理栄養士は様々な経腸栄養剤の中から、患者さんに合ったものを選択し、ご提案しています。必要に応じて内容の見直しや投与プランも確認します。

3. 輸液内容のご提案

 食事摂取量を把握した上で、不足する栄養に対する輸液での補充をご提案します。

4. 水分摂取量の評価とご提案

 栄養管理を行う上で、水分はとても大事な項目です。
 どのくらい必要なのか検討するだけではなく、どのくらい摂っているのか、またどのくらい体の外へ出ていくのかも評価しています。

便性のコントロール

『お通じはいかがですか?』

私たちは、必ずお通じについて伺います。
便秘や下痢も食欲に関係します。
便通の改善についてもご相談に応じています。
また、便の性状についてブリストルスケールを使用して評価しています。

食事(栄養)摂取量の確認と
再評価

 栄養療法のプランニングを行った後は、作成プランが適正であったかどうか確認や再検討を行います。栄養評価を何度も繰り返し、栄養状態改善へのお手伝いをします。

アレルギー等の確認

 アレルギーをお持ちの患者さんには問診に伺い、安全で安心な食事を提供しています。
 システムでの管理を徹底しています。

患者さんへの食事内容の説明

 入院中の患者さんの多くは治療食を召し上がっています。
 なぜ食事療法が必要なのか、説明をしています。

他チーム(褥瘡・感染・緩和・
地域医療連携センター)との
連携

 管理栄養士はチーム医療の一員としても活動しています。

感染対策チームでの
ラウンドの様子

ICT(Infection Control Team) での管理栄養士の役割

  • 入院患者食の衛生管理にかかわること
  • 食中毒情報の提供
  • 感染患者の栄養状態に関する検討

入院中の患者さんへのお知らせ

 入院中の患者さんには、病院の食事や栄養に関する情報を、お食事と一緒にパンフレットでお届けしています。

栄養指導・相談のご提案

入院中はもちろん、退院や転院後の食事についてなど、栄養指導が必要だと思われた場合には、主治医の先生にその旨をご提案しています。

※栄養指導・相談は主治医の先生からの依頼が必要となります

詳細は栄養指導の項目をご覧ください。

退院後の介入ご提案

退院後、転院される患者さんについては、転院先へ栄養介入経過等を申し送っています。自宅へ退院となる患者さんには、外来栄養指導や地域医療連携センターを通して継続的に、経過を見ていくことができます。

詳細は栄養指導の項目をご覧ください。

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