東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

高度救命救急センター

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【外来】東病棟1F

センター長あいさつ

高度救命救急センター10周年
これからに向かって

  2006年10月1日 18番目となる高度救命救急センターを開設しました。
地域の皆さま、全国の関係者、院内すべての皆さま、そして多くの患者さんに支えられ、10年を迎えることができました。
  救命救急センターは、初期救急医療機関、二次救急医療機関、そして、病院前を支える救急隊との円滑な連携体制のもとに、重篤な救急患者さんへの医療を確保することを目的に設置され、“地域の救急医療体制を完結する機能を支える”救急医療機関です。
  開設当初、“重症救急患者を対象とする三次救急施設”をわたくしたちの役割としてきました。いま、求められることは、1) 重症の患者さんに限定することなく、市民のみなさまにとって満足の得られる救急医療を提供し、地域を支えること、そして、2)救急医療と救急医学を支え、多くの指導的な人材を輩出することです。  
  本年9月、宮城県内救命救急センターによる艮陵提言を行い、6つの救命救急センターがしっかりと連携を図り救急医療体制を支えること、そして、最良の治療を提供することと同時に、地域救急医療体制の要としての役割を果たすことを確認しました。
  10月28日には待ちに待ったドクターヘリの運用を開始します。多くの医療機関と連携し、重症の救急患者さんに限定することなく、宮城、東北、そして、我が国の救急医療を支え、リードすべく、すべてのスタッフが進んでいきます。

2016年10月1日

東北大学病院 高度救命救急センター
部長 久志本成樹
スタッフ 一同


わたくしたちが目指し、行おうとしている
救急医療と集中治療

 救急医療に携わるメンバーが常に目指すものは、すぐに治療を必要とする救急の患者さんにとって最善の医療を提供することです。そして、将来においても最善となり得る医療を真摯に模索し続けることが、これを支えるものです。病気やけがの改善につながる診断・治療に関して、常に世界から情報を入手し、吟味し、救急医療の限られた時間のなかで、患者さんに適切に提供します。救急医療では“時間”が大切であり、集中治療では繊細さが大切です。私たちは、将来につながる病態の解明、治療を探る目と姿勢と心を持って診療を行います。

救急医療はシステムとして、チームとして動く

 救急医療は、①病院前救護を支える救急隊員、救急救命士、②組織として機能的に活動すべき院内診療チーム、③社会復帰のためのリハビリテーション、④これらをつなぐスタッフなどによるシステムとして機能します。誰が上でも下でもなく、すべてがシステムを構成するメンバーです。

知識・理論・技術に裏付けられた
大胆かつ冷静・繊細な救急医療を

  • 診断と治療が同時に進行し、大胆な判断を必要とする救急医療
  • 冷静な頭脳で、繊細な判断の下に緻密な治療・管理を行う集中治療

 これらの相反する側面を有する救急医療は、正確な知識と理論、技術が支えるものです。さらに世界を目指す科学者としての姿勢と患者さんのことを自分のこととして感じる心を併せ持ち、我が国の救急医学をリードします。

救急の専門医として、“おもしろい”
と感じ、多くの仲間とともに

 高度救命救急センターは、すべての救急患者さんに対する初期診療、重症病態における集中治療、とくにこれまでの細かく分かれた専門診療科の枠におさまらない病態の治療である多発外傷や中毒、重症感染症、熱傷、心肺停止状態からの蘇生と心停止後症候群などの病態の治療におけるエキスパートです。科学的な目をもって病態を捉える姿勢を徹底し、患者さんとご家族の方、そしてわれわれも満足できる診療を行うことを常に心がけています。

 

 

センター長
久志本 成樹

主な対象疾患

 高度救命救急センターは、すべての救急疾患の初期診療と重症及び複数の診療科領域にわたるすべての重篤な救急患者さんの診療を担当します。

  • 病院外心停止(心停止後症候群に対する治療も含みます)
  • 外傷
  • 熱傷
  • 急性腹症
  • 敗血症
  • 多臓器不全
  • 急性中毒
  • 体温異常(熱中症または偶発性低体温症)
  • 特殊感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎、破傷風等)
  • 急性冠症候群
  • 大動脈疾患(急性大動脈解離、大動脈瘤破裂など)
  • 脳血管障害
  • 呼吸不全
  • 心不全
  • 出血性ショック
  • 意識障害
  • 複数の専門領域診療科にわたる重篤な病態

診療内容・特色

 2016年8月1日現在、救命救急センターは全国に284、高度救命救急センターは36施設に設置されておりますが、当センターは平成18年10月、20番目の高度救命救急センターとして認可されました。高度救命救急センター病床として20床(ICU 12床、HCU 8床)を有し、救急科、外科、脳神経外科、整形外科、循環器内科、神経内科などの専門医を中心とした約30名のセンター専任医師、60名の看護師、さらに専任MSW、薬剤師などがこれを支えます。
 高度救命救急センターは重篤及び複数の診療科領域にわたる救急患者さんに対応可能なチーム医療機能に加え、熱傷、指肢切断、重症急性中毒等の特殊傷病患者に対する救命医療を行うことができる高度・専門的な診療機能を備えることが要件付けられております。

 手術を含めた救急治療を必要とする重症救急病態の患者さんを積極的に受け入れ、救急科スタッフのみでなく、施設の総合力を集結して、最善の治療を提供するのが我々の使命です。

ご紹介いただく際の留意事項

 救急患者の診療では、“時間”がとても大切です。確定診断より病態の緊急性の判断と速やかな治療の開始が大きく転帰に影響します。“緊急を要する”“重症病態”であると考えられるときには適切なタイミングでご紹介ください。限りある医療資源としての集中治療室です。状態安定後には、ご紹介いただいた患者さんをお受けいただけることをお願いします。

「東日本大震災の高度救命救急センター受診動向への影響把握調査」のための診療情報の分析への協力に関する意向確認(1996年3月~2016年3月の期間に高度救命救急センターを受診された方へ)

この度、当センター受診者の診療情報を元に下記の趣旨の分析研究を行うことを計画しております。本研究への参加に同意しない場合は、平成28年9月末日までに、一番最後の欄の連絡先までご連絡下さい。なお、個人が特定できないよう匿名化された後の資料情報については、個人特定不可能なため、拒否の申し出に対応出来ませんので、予めご了承下さい。

研究課題名

東日本大震災の高度救命救急センター受診動向への影響把握調査

本研究の意義および目的試験の方法

 本センターの受診動向に対する東日本大震災の影響について調べることで、災害における救急医療の今後の発展に役立てます。
調査項目:受診日、年齢、性別、配偶者の有無、居住地(地区名)、診断名、入院に至った理由

試料等の保存および使用方法について

 カルテ内に保存されている臨床データは、個人が特定されないように匿名化を行い、調査研究を行います。

試験全体の期間と予定症例数

 本研究では、2006年 3月から2016年3月の間に高度救命救急センターに入院した方、9000名を対象としています。研究期間は、2016年7月から2021年6月までの5年間です。

研究結果の公表について

 提供者本人やその家族の氏名などが明らかにならないようにした上で、学術集会、論文などで結果を発表します。

個人情報に関して

 個人情報は特定されないように厳重管理します。公表の際にも個人情報が流出する事はありません。

本研究への参加を拒否する場合

 本研究に賛同されない場合、下記の連絡先まで申し出て下さい。賛同されない場合においても、不利益を被ることはありません。

被験者の費用負担について

 本研究に参加いただく事で、新たに費用をご負担して頂く事はありません。

謝礼について

 本研究に参加いただく事に伴う謝礼はありません。

当該臨床研究に係る資金源について

 本研究は、本分野への運営費交付金と寄付金を用いて行います。

研究に伴い生じる健康被害について

 新たな検査や処置などの介入は行わないため、本研究による健康被害は発生しません。

研究機関、研究責任者および研究者

【研究機関】
東北大学 災害科学国際研究所、東北大学病院 高度救命救急センター
【研究責任者】
東北大学 災害科学国際研究所 災害精神医学分野
教授 富田博秋
TEL : 022-273-6016
【研究分担者】
東北大学病院 総合地域医療教育支援部 教育研究支援者 八木橋 真央
災害科学国際研究所 災害精神医学分野 研究支援者 中川高
TEL : 022-717-7897

連絡先

東北大学病院 総合地域医療教育支援部 / 災害科学国際研究所 災害精神医学分野
教育研究支援者 八木橋 真央
TEL : 022-717-7897

本研究への参加に同意しない場合は、上記連絡先までご連絡下さい

なお、個人が特定できないよう匿名化された後の資料情報については、個人特定不可能なため、拒否の申し出に対応出来ませんので、予めご了承下さい。

その他

当センターでは、以下のような活動により、救急・災害医療体制と教育にも力を入れています。

ドクターヘリ

 県内全域を30分以内でつなぐドクターヘリの基地病院として、より迅速な救急医療の提供を行っています。
ドクターヘリにはフライトドクターとフライトナースが搭乗し、当院の屋上から離陸し、現場に到着ししだい治療を開始します。

 

他の救急医療機関との連携

 仙台市病院群当番制事業における転送等調整、休日・夜間急患センターからの転送患者さん受入、他の救命救急センターや救急医療機関・救急患者搬送機関をさせる救命救急センターとして、円滑な救急医療体制の確保に努めております。また、重症病態安定後の患者さん受入の後方支援病院確保を地域医療連携センターとともに進めております。

研修教育機能

 日本救急医学会救急科専門医認定施設・同指導医認定施設、さらに集中治療専門医認定施設として救急専門医および集中治療専門医の育成、施設内外からの臨床研修医に対する救急・集中治療の教育・研修、非救急専従医師・看護師・救急救命士の生涯教育・研修、卒前教育、卒後初期研修の場となっております。さらに、日本全国の医療機関の医師に対する救急・集中治療研修も受け入れております。また、外傷および熱傷治療専門医の修練認定施設でもあります。

大規模災害時の医療体制の確保

 災害拠点病院として震災やNBCテロなどの大規模災害時の救命救急機能の充実を図るとともに、災害時医療対応訓練において中心的に関与しています。また、DMAT:disaster medical assistance team(災害救援医療チーム)を結成し、常に国内外の災害医療に貢献します。

 救急医療においてこそ、高度かつ緻密性が必要とされます。救急科は各診療科専門医との連携による先進的救急医療の推進、斬新で魅力的な救急医療・救急医学研鑽の場の構築を目指しています。

関連リンク

からだの教室 第7回「やってみよう!アウトドアファーストエイド」

Webマガジン「へっそ」インタビュー #26

ドクターヘリ