東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

神経内科

特色

神経内科では、脳、神経、筋肉などの障害に基づく様々な症状と病気を扱っています。脱力、しびれ、ふらつき、頭痛、めまい、物忘れ、意識が遠のく、などの神経症状がある場合は当科にご相談ください。神経内科の病気としては、脳卒中、てんかん、片頭痛その他の頭痛、神経変性疾患(パーキンソン病、多系統萎縮症、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症など)、免疫性神経疾患(多発性硬化症、重症筋無力症、ギランバレー症候群など)、神経感染症(細菌、ウイルス、かび、結核菌その他による髄膜脳炎、クロイツフェルトヤコブ病など)、末梢神経疾患(多発神経炎、単神経炎など)、筋肉の疾患(筋ジストロフィー症、多発筋炎、皮膚筋炎など)や内科疾患(例えば糖尿病、肝臓、腎臓、他の内分泌疾患など)に伴う種々の神経症状などを取り扱います。また神経内科は脳卒中や意識障害など救急医療の場でも必須の診療科となっています。さらには最近臓器移植などをめぐってよく話題になる脳死の判定にもかかわっています。

当科では専門的な神経学的診察とMRI、脳波、筋電図、神経伝導速度、脳脊髄液検査、をはじめ様々な診断技術を駆使してまず病気の正しい診断をし、適切な治療法を考えていきます。また上に述べた神経難病(神経変性疾患、免疫性神経疾患)については専門外来を設けています。神経疾患の中には長期療養が必要な病気もたくさんありますが、それぞれの地域の病院と緊密に連携して診療しています。

直接当科に初診で受診していただくこともできますし、受診中の病院からの紹介、セカンドオピニオンを求めたい場合、また神経の病気かどうか迷うこともあるかもしれませんが、どうぞ遠慮なくご相談ください。

対象疾患と診療内容

対象疾患

神経内科は「脳や脊髄、末梢神経、筋肉の病気」を内科的に診断し、治療する科です。具体的には以下のような病気があります。手足のふるえやマヒ、歩きにくい、物忘れ、ふらつき、頭痛やめまいなどの症状がありましたら、神経内科の専門医に受診されることをおすすめします。
一方で精神科や心療内科とは専門領域がまったく異なりますので、ご注意ください。
また、当科には「多発性硬化症・視神経脊髄炎」、「パーキンソン病・多系統萎縮症」、「脊髄小脳変性症」、「ALS」、「ミオパチー/筋疾患」などの専門外来(予約制)もあります。

1. 脳の病変によるもの

脱髄疾患: 多発性硬化症(MS)、急性散在性脳脊髄炎など
変性疾患: パーキンソン病、脊髄小脳変性症(SCD)、多系統萎縮症、ハンチントン病など
認知症: アルツハイマー病、脳血管性認知症、レヴィ小体型認知症、前頭側頭型認知症など
脳血管障害: 脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血など
感染症: 脳炎、髄膜炎、プリオン病、神経梅毒など
代謝性脳症: 肝性脳症、ウェルニッケ脳症など

2. 脊髄(せきずい)の病変によるもの

炎症性・脱髄性: 多発性硬化症(MS)、HTLV-I関連脊髄症、急性散在性脳脊髄炎など
運動ニューロン疾患: 筋萎縮性側索硬化症(ALS)、球脊髄性筋萎縮症など
脊髄血管障害: 脊髄梗塞、血管奇形など

3. 末梢神経の病変によるもの

炎症性: 多発神経炎、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)など
各種の遺伝性ニューロパチー
その他: 内科疾患や中毒に伴う各種の末梢神経障害、顔面神経麻痺、神経痛など

4. 筋肉の病変によるもの

炎症性: 多発筋炎、皮膚筋炎、リウマチ性多発筋痛症など
神経筋接合部の病変によるもの: 重症筋無力症(MG)、ランバート・イートン症候群など
各種の筋ジストロフィー
その他: 周期性四肢麻痺、代謝性ミオパチーなど

5. その他

各種内科疾患に伴うもの: 傍腫瘍性神経症候群など
不随意運動: 眼瞼けいれん、ジストニア、痙性斜頸、本態性振戦など
片頭痛、てんかん、失神、めまい


診療内容

神経内科の診療には3つの特徴があります。

  1. お話(病歴)を十分うかがい、専門的な診察を丁寧におこなう必要があること
  2. 複数の検査を組み合わせておこなって、はじめて診断できること
  3. 多くは他科・他部門と協力して診療にあたる必要があること

当科では各分野におけるエキスパート(神経内科専門医)が揃っており、とくに多発性硬化症(MS)やパーキンソン病の診断・治療については実績があります。このため、他の医療機関からセカンドオピニオンを求められることも多くなっています。また、多発性硬化症や運動ニューロン疾患に対する治験に協力しながら、将来的には高度先進医療の実施をめざしています。

診療においては、下記のような検査を選んでおこない確実な診断が得られるようにつとめています。その後、診断結果にあわせた適切な治療方針を決定 し、必要に応じて関連する他科や他部門のご協力をいただいています。また、お近くの病院へ通院される場合には地域医療連携センターを通して確実な診療情報提供を行っています。


おもな検査・医療設備

1. 電気生理学的検査
  1. 針筋電図: 筋萎縮性側索硬化症などの運動ニューロン疾患、いろいろな末梢神経、筋肉の病気の診断や治療効果の判定などに有用な検査です。
  2. 神経伝導速度検査: 末梢神経の異常を調べるために有用な検査です。
  3. 反復誘発筋電図: 重症筋無力症やランバート・イートン症候群の診断に有用です。
  4. 誘発電位検査・磁気刺激:さまざまな種類があり、大脳皮質、視神経、蝸牛神経、脳幹、脊髄などの異常を探したり、経過をみたりするために有用な検査です。
2. 病理検査(筋生検・神経生検)

筋肉の病気の中でも炎症性筋疾患や筋ジストロフィーの診断に筋生検を行ったり、他の方法で診断が困難な末梢神経障害の診断に神経生検を行う場合があります。

3. 髄液検査

神経内科の対象疾患には、血液や尿の一般検査だけで診断できることは少なく、髄液(脳脊髄液)を検査することではじめて診断が可能になる病気がい くつかあります。とくに髄膜炎や脳炎、多発性硬化症やギラン・バレー症候群など、感染症や炎症性疾患では、診断や回復の程度をみるために有用です。

4. 遺伝子検査

遺伝性脊髄小脳変性症、家族性筋萎縮性側索硬化症、球脊髄性筋萎縮症、三好型筋ジストロフィー、ミトコンドリア脳筋症などの疾患で遺伝子診断を行っています[注]。

[注] 遺伝子診断には、ご本人やご家族の文書による同意が必要です。予約により臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを受けることが可能です。

5. 画像検査その他

ほかにも東北大学病院に設置された核磁気共鳴画像(MRI)、コンピューター断層画像(CT)、脳波、脳血流シンチグラム、ポジトロンエミッション断層画像(PET)などがあります。

年間症例数

2016年度入院実績 

感染性疾患 (名)
ウイルス性髄膜炎 2
細菌性髄膜炎 1
結核性髄膜炎 1
HTLV-I関連脊髄症 1
プリオン病(疑い含む) 5
その他 3
血管障害 (名)
脳梗塞 12
脊髄動静脈瘻 1
神経変性疾患 (名)
筋萎縮性側索硬化症 50
前頭側頭型認知症 2
球脊髄性筋萎縮症 3
Parkinson病・Lewy小体病 35
脊髄小脳変性症 19
多系統萎縮症 15
進行性核上性麻痺 15
大脳基底核変性症候群 7
痙性対麻痺 11
その他 10
脱髄性/炎症性疾患 (名)
多発性硬化症  31
視神経脊髄炎 13 
MOG抗体陽性視神経炎・脊髄炎
急性脊髄炎
急性視神経炎
急性散在性脳脊髄炎
神経Behcet症候群
自己免疫性脳症(疑い含む)
限局性脳炎 4
肥厚性硬膜炎 4
その他 2
神経筋接合部疾患 (名)
重症筋無力症 5
Eaton-Lambert症候群 1
末梢神経疾患 (名)
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 29
多巣性運動ニューロパチー 2
Guillain-Barre症候群 1
Fisher症候群 1
多発ニューロパチー 8
Charcot-Marie-Tooth病 5
脳神経麻痺 9
Isaacs症候群 2
その他 3
骨格筋疾患/ミオパチー (名)
壊死性筋症・多発筋炎・皮膚筋炎 9
筋ジストロフィー 5
封入体筋炎 4
縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー 4
ミトコンドリアミオパチー 1

眼咽頭筋ジストロフィー

眼・咽頭・遠位型ミオパチー

5
周期性四肢麻痺 1
その他 8
腫瘍性疾患 (名) 
肉芽腫症/サルコイドーシス 8
脳腫瘍 3
癌性髄膜症 5
その他 (名) 
てんかん 2
代謝性疾患 8
頸椎症性ミエロパチー 7
頸椎症性神経根症 3
腰部神経根症 9
ナルコレプシー 1
心身症・転換性障害 2
正常圧水頭症 2
その他(診断未確定含む) 10
合計 429