東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

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お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

皮膚科

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【病棟】東病棟 15F 【外来】外来診療棟A 4F 【外来受付電話番号】022-717-7759

科長あいさつ

 東北大学皮膚科教室は、これまでに、初代遠山郁三教授による遠山氏連圏状粃糠疹、遺伝性対側性色素異常症、太田正雄教授による太田母斑、伊藤實教授による伊藤母斑、hypomelanosis Ito、清寺眞教授によるacral lentiginous melanomaの報告など皮膚科学の歴史に多くの足跡を残してきました。 そこで、私たちは、そのような先輩達により培われてきた皮膚科臨床の輝かしい歴史を引き継ぎ、更に最新の医学生物学の発展の成果を加味し皮膚疾患に苦しむ患者さんに最高の医療を提供すべく努力していく所存です。

 皮膚科臨床の基本は、やはり、正確な診断の一言につきます。 肉眼的な臨床所見はもちろん、病理組織学的所見も踏まえた正確な診断を心がけています。 最近では、それらに加えて、アトピー性皮膚炎などに対しては、皮膚計測工学的手法を用いた角層水分含量、角層バリアー機能の測定、悪性腫瘍に対しては、PET画像診断、センチネルリンパ節生検などの手法を積極的に取り入れています。

 治療に関しても、皮膚科医が昔から行ってきた軟膏療法、光線療法に加えて、皮膚外科、レーザー治療、光線力学療法、ケミカルピーリングなどの治療方法をレパートリーに加えました。また、最近は、サイバーナイフやトモセラピーなどの最新の放射線療法も皮膚がん治療に活用しています。これらの様々な診断方法、治療法を駆使して、皮膚疾患に苦しむ患者さんに現在の医療水準に照らし合わせて理想的な治療を提供したいと考えています。

教授 相場 節也

対象疾患と診療内容

 私たちが診療にあたる皮膚の病気は多岐にわたります。

対象疾患

 湿疹・皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎、貨幣状湿疹など)

アトピー性皮膚炎の治療法、予後に対する私たちの姿勢

 私たちは、アトピー性皮膚炎は、基本的には治癒する病気と考えています。 確かに、軟膏を一切塗らなくてもよいという状態にいたるまでには、数年が必要です。 しかし、私たちの治療法に従ってくだされば、必ずその時期が来ます。 ただし、そのためには、ステロイド軟膏、タクロリムス軟膏、光線療法などにより皮膚病を可能な限り抑え、それを必要最小限の軟膏で維持することが不可欠です。 皮膚病の増悪は、最終的な治癒までの期間を引き延ばします。 焦らずに、徐々に軟膏を減量していくことが肝心です。 東北大皮膚科では、その方針に則ってアトピー性皮膚炎の患者さんを治療しています。 アトピー性皮膚炎に関してもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

 蕁麻疹・痒疹・皮膚そうよう症・紅斑症(多型滲出性紅斑、結節性紅斑など)・紫斑病 血管炎・褥瘡・熱傷・日光皮膚炎・薬疹・自己免疫性水疱症(尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡)・ 血漿交換・ ステロイド治療・遺伝性角化症(魚鱗癬、ダリエー病など)・乾癬(尋常性乾癬、膿疱性乾癬)・ 扁平苔癬・膠原病(全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎など)・しみやあざ(老人性色素斑、日光性色素斑、肝斑、太田母斑、色素性母斑(ほくろ)・扁平母斑・尋常性白斑・表皮母斑、脂腺母斑、単純性血管腫、いちご状血管腫など)・良性皮膚腫瘍(脂漏性角化症、粉瘤(アテローマ)、石灰化上皮腫など)・表皮内癌(ボーエン病、日光角化症、パジェット(ぺージェット)病など)・皮膚がん(基底細胞癌(基底細胞腫)・有棘細胞癌・悪性黒色腫(メラノーマ)・隆起性皮膚線維肉腫・血管肉腫など)・円形脱毛症・ざ瘡(にきび)・陥入爪・まきづめ・細菌性疾患(おでき、丹毒、慢性膿皮症など)・ウイルス性疾患(単純疱疹(ヘルペス)・帯状疱疹・ゆうぜい(いぼ)など)・真菌症(白癬、みずむし、カンジダ症など)・梅毒

診療内容

 主に午前中に行っている新患、再来の診察では、広範な皮膚病の診断と治療を行っています。 午後には、皮膚腫瘍、アトピー性皮膚炎、乾癬などを専門的に治療する「腫瘍外来」、「アトピー性皮膚炎外来」、「乾癬外来」、また、主にアザやシミをレーザーで治療する「レーザー外来」、ざ瘡(にきび)やシミ、小じわなどの老化皮膚に対するケミカルピーリング、美白などの治療を行っている「美容外来」などの専門外来を行っています。 外来では、局所麻酔による日帰り手術も行っています。

 病棟は、日本国内の皮膚科としてはトップクラスの病床数である29床を確保し、悪性黒色腫を含む悪性腫瘍(皮膚がん)、重症のアトピー性皮膚炎、自己免疫性水疱症、重症の乾癬、円形脱毛症、重症皮膚感染症などの治りにくい皮膚疾患の治療や、血管腫や太田母斑などのあざのレーザー治療などを行っています。 中央手術室での手術日は週に2日(水、木)で、全身麻酔や局所麻酔による手術やレーザー治療を行っています。

診療の特色

検討会(クリニカルカンファランス)

 外来を受診した患者さんのうち、診断や治療方針に関してひとりの医師だけで判断が困難である場合、複数の皮膚科専門医をはじめとする皮膚科医が診察し、診断や治療方針について相談する検討会(クリニカルカンファランス)を行います。患者さんのなかには、複数の医師の診察を受けるのをためらうかたもいらっしゃると思います。 しかしながら、病気が難しいものである場合、セカンドオピニオン、さらには、サードオピニオンを聞くことは、大切なことです。複数の皮膚科専門医の意見を反映して、よりよい治療に当たりたいと考えています。

悪性黒色腫の診断と治療

 視診に加えダーモスコピーや皮膚超音波画像診断装置による観察に加え、病理組織診断も考慮して、悪性黒色腫を正確に診断します。必要な場合はセンチネルリンパ節(みはりリンパ節)の生検を行って、正確に病期(病気の進行の度合い)を評価し、腫瘍の切除、病期によっては所属リンパ節郭清や術後の化学療法も行います。主に腫瘍外来で、術後のフォローアップを行っています。平成21年は年間30症例の治療を行っています。

乾癬、白斑、類乾癬、菌状息肉症の光線療法の光線療法

 外用剤の治療で治りにくい患者さんに対して、光線治療を行っています。外来にはUVAとナローバンドUVBの光線治療器があり、火曜、木曜、金曜の午前中に予約制で光線治療を行っています。入院治療ではナローバンドUVB、UVA 、UVA1照射装置を備え、バスPUVA、内服PUVA療法も行っています。また、エキシマライト照射装置も複数備え、白斑、円形脱毛症、悪性リンパ腫などの治療に用いています。UVA1では、痒疹、強皮症などの治療に有効とされています。
 また、表在性の皮膚癌に関しては、あらたに光線力学療法も導入いたしました。いくつかの腫瘍が、手術をすることなく治療することができるようになりました。

尋常性白斑
 尋常性白斑に関しては、種々の外用療法、光線療法に加えて、必要に応じて1mm ミニプランチグラフト、スマッシュ皮膚移植など外科的治療も行っております。

乾癬
 通常の外用療法、光線療法に加えて、種々の生物学的製剤を用いた治療方法を積極的に取り入れています。

脱毛症
 外用療法で十分な効果の得られない症例に関しては、局所免疫療法、エキシマライト照射、ステロイドミニパルス療法(入院)を行っています。

特殊検査

皮膚機能検査
 角層水分含有量や、バリア機能を測定するなどの機器を多数保有し、恒温恒湿測定室内で非侵襲的な皮膚機能検査を行うことができます。 恒温恒湿測定室とは、部屋の中の温度と湿度を一定の状況に設定できるものです。 皮膚の機能は、環境により影響を受けるため、恒温恒湿測定室内で行われた検査結果が意味のあるものといえます。
 アトピー性皮膚炎は、病因の1つにバリア機能低下があげられますが、皮膚症状の程度の把握や、治療効果の判定のために、これらの機器測定が客観的なデータを供給します。

恒温恒湿試験室

主な医療機器・設備

Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザー
パルス色素レーザー
炭酸ガスレーザー
皮膚超音波測定装置
紫外線照射器(UVA/312 nm UVB; ナローバンドUVB)

Qスイッチ付き
アレキサンドライトレーザー

パルス色素レーザー

レーザーを照射しているところ

紫外線照射器

年間症例数

外来受診者数 平均124人/日
うち新患 平均18人/日

(平成21年)

主な皮膚悪性腫瘍の症例数

悪性黒色腫 39人/年(平成22年度)
有棘細胞癌 25人/年(平成22年度)
基底細胞癌 26人/年(平成22年度)
年間手術件数
中央手術室 症例(平成21年)
全身麻酔 111件
局所麻酔 134件
脊椎麻酔 0件

診療科より皆さまへ

 さまざまな皮膚疾患を正確に診断して、科学的根拠に基づいた適切な治療、さらには、大学病院ならではの最新の治療を導入して患者さんの治療をしています。また、患者さんやご家族の皆さまに対しての十分な説明と良心的な対応を心がけております。なお、当院は、高度の医療を提供し、高度医療の開発及び研修を行う特定機能病院となっております。
 初診患者さんは、紹介元医療機関から、当院の地域医療連携センターにて予約を取り、紹介状をお持ちの上ご来院ください。患者さん各位のご理解とご協力をお願いします。

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