東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

緩和医療科

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【病棟】西病棟 17F 【外来】外来診療棟B 1F 【外来受付電話番号】022-717-7768

科長あいさつ

 2007年4月に施行された「がん対策基本法」において、緩和医療は「全てのがん患者さんとご家族の苦痛を軽減し、患者さんの療養生活の質を向上させる」ことを目的とする、放射線療法や化学療法と並ぶがん治療の大きな柱として示されています。重要な点は、緩和医療は従来考えられていたような「終末期」に限った治療ではなく、「より良く生きる」ことを目指して、がんと診断された早期から行うべき治療であると明記されていることです。がん患者さんが抱える苦痛は、痛みや吐き気などの身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛や社会的苦痛、さらには霊的苦痛(スピリチュアルペイン)と多岐にわたりますが、それらを少しでも軽減するために緩和医療科では、精神科やリハビリテーション科、などの他科医師や、認定看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、臨床心理士、などの各種医療スタッフと連携し「全人的なケア」を行います。

 当院では2000年から国公立の大学病院としては全国に先駆けて緩和ケア病棟が稼働しましたが、2015年7月に都道府県がん診療連携拠点病院としての役割を果たすべく、以下の3つの機能を複合した「緩和ケアセンター」が開設されました。すなわち、外来通院中のがん患者さんが抱える様々な苦痛を広くスクリーニングし、迅速な対応が必要な症状や悩みをお持ちの患者さんについては専門医による「緩和ケア外来」や認定看護師による「がん看護外来」で対応します。一方、各診療科に入院中の患者さんが何らかの苦痛でお悩みの際には、(がん患者さんに限らず)複数の専門家で構成される「緩和ケアチーム」が往診し、適切な治療方針について担当医と密に連携して速やかな症状緩和を目指します。そして、病状が進んで通院治療やご自宅での療養が困難になったがん患者さんについては、当科医師との面談を経たうえで「緩和ケア病棟」へ入棟いただき、患者さん・ご家族が心身ともに穏やかな療養生活を送れるよう熟練した専門医師と看護師が最善を尽くします。

教授 井上 彰

対象疾患と診療内容

外来部門

 当院最上階に位置する緩和ケア病棟への入棟相談を予約制で承っています。院内から紹介していただく患者さんだけでなく、他の医療機関からの紹介も受け付けています。まずは当科外来にお電話いただき受診日をご予約ください。毎週月曜日、木曜日午前に面談日を設定させていただいております。一方、緩和ケア病棟の予約の有無に関わらず、他科通院中のがん患者さんの苦痛症状についても、ご要望に応じて外来にて対応し、「早期からの緩和ケア」を実践します(その際には抗がん剤治療の併用も可能です)。緩和医療に限らずがん治療全般に関して様々な悩みをお持ちの患者さんについては、他院からのセカンドオピニオンの依頼にも積極的に対応しています。

入院部門

 緩和ケア病棟では根治治療のための抗がん剤治療を行うことはありませんが、痛みや呼吸困難、倦怠感など、さまざまな症状をより良く緩和するため、新しい知識・技術・薬剤を積極的に応用するよう努めています。 また、終末期に特有の精神症状については、定期的に精神科医に相談にのっていただいたり(リエゾンコンサルテーション)、特殊な消毒処置やストーマ管理のため、他科専門医に往診の上処置していただいたりすることもあります。リハビリテーション科、歯科との連携にも努め、患者さんの様々な形での要望を可能な限り汲み取り日々のケアに反映させています。病棟内では、ボランティアメンバーがさりげなく癒しの空間を作り出して、利用する方々に喜ばれております。また、臨床学教師が定期的に滞在しているのも特長の一つです。

診療の特色

 都道府県がん診療連携拠点病院の基準をクリアした質の高い緩和医療を提供することに加え、緩和医療領域におけるさまざまな医薬品、医療技術の発展を目指した臨床研究・治験にも積極的に取り組んでいます。なお、大学病院として新たな人材を育成する責務も有していることから、患者さんやご家族には緩和ケア病棟での交流を通じた医療系学生・研修生の教育にご理解とご協力を賜れますと幸いです。

診療科より皆さまへ

 当科では、患者さんご本人の求めに応じて診療情報をお伝えしていく方針を貫いています。 患者さんと医療スタッフの間に信頼関係が存在することは大変重要です。 そのためには嘘をつくことなく、ごまかすことなく対話をしてゆく必要があると考えています。 病気の性質上、現在の医学では治すことができないことも含めお伝えしなくてはならない場合もありえますが、絶望の悲しみの中からでもご自分の力によって、新しい視点を見い出せるように、さらに幸福感を感じていただけるように、環境整備と支援に努めたいと考えています。

緩和ケアセンターホームページ

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