東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

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咬合修復科

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【病棟】東病棟 10F 【外来】外来診療棟C 5F 【外来受付電話番号】022-717-8364

科長あいさつ

 本診療科は、昭和42年6月東北大学歯学部附属病院創設と同時に開設された第一補綴科を前身としています。初代の科長は吉田惠夫教授、2代科長が木村幸平教授でした。平成26年4月から私、江草(分子・再生歯科補綴学分野教授)が科長を務めております。
 我々の診療科が担当しているのは、補綴(ほてつ)歯科です。歯科治療における補綴とは、歯が欠けたりなくなった場合に、クラウン・ブリッジ、入れ歯あるいはインプラントなどの人工物で補うことをいいます。また、歯を失うことによって損なわれた口もとの審美性の回復も我々診療科の担当するところです。当診療科では従来のクラウン・ブリッジ治療に加え、オールセラミックス(陶材)による審美性を重視した歯科治療を積極的に行っております。この技術は、近年問題となっている歯科金属アレルギーの患者さんにも大切な選択肢となります。私どもの診療科では、何よりも患者さんの利益になる歯科医療を目指して、多くの研究成果をもとに、最新・最良の治療を提供することを心がけております。

教授 江草 宏

対象疾患と診療内容

 主な対象疾患と治療内容は以下の通りです。

  • 歯冠修復:歯が大きく崩壊した場合、歯や歯根を利用して、歯の形態を回復して機能・審美性を維持する。
  • 少数歯欠損の欠損修復:1~4本程度の歯を失った場合、ブリッジによる欠損修復を行い、歯および口腔の機能と審美性の回復を行うこと。
  • 審美修復:前歯の形態や色調不良による審美障害を回復すること。

診療の特色

高精度で長期間維持する歯冠修復物を装着する

 歯冠修復物の耐用年数は一般に5年から10年といわれています。歯冠修復物の維持は土台となる歯(支台歯)との冠(かぶせもの)の適合性に大きく左右され、そのため歯冠修復物には高い精度が要求されます。当科の初代科長は歯冠修復物の精度と強度の研究に関する世界的権威であり、その研究と伝統は現在も引き継がれています。近年はコンピュータを用いた構造計算や強度設計、歯の削り方(支台歯形成という)の設計、評価に関する研究を行い、より高度な歯冠修復物製作に際して客観的指針となっています。なお、新入医局員は基礎的トレーニングを積んだ後に実際の臨床を行っています。

オールセラミック

 最近の審美歯科に対する要求は高く、より自然で美しい修復物が要求されます。セラミック(陶材)は透明性があり、大変美しい材料です。歯にかぶせる部分にすべてセラミック(オールセラミッククラウン)を用いると極めて審美性の高い修復物ができます。しかし、ガラスと同様、大変脆い欠点があります。
 近年ジルコニアという、大変強度の高いセラミックを用いた、オールセラミッククラウンが開発され、実用化されました。当科にはこの新しいセラミックシステムを用いて歯冠修復物を製作する装置が導入され、ブリッジへの応用も可能となっています。


図1.オールセラミッククラウン(上前歯:ジルコニア使用)

CAD/CAMを用いた歯冠修復物製作

 従来、歯冠修復物の製作は、患者さんの口の中を再現した模型の上で歯科技工士によって手作業で行われてきました。近年歯冠修復物の設計や製作をコンピュータで行う、歯科用CAD/CAMシステムが開発され、臨床応用されています。この方法を用いれば修復物の設計や製作におけて個人の技術の差が入ることがなく、一定の品質の歯冠修復物を製作することができます。
 さらに、オールセラミッククラウンを用いたCAD/CAMシステムでは、製作時に生じるセラミックの収縮量を考慮した設計・製作を行い、適合の良いオールセラミッククラウンを得ることができるようになり、ブリッジにも応用することが可能となってきています。


図2.オールセラミックによるブリッジ(ジルコニア使用)

ラミネートベニアによる審美修復

 薬の内服や先天的な原因によって、歯が変色する場合があります。従来このような症例では、該当する歯のほとんどを削って、歯の全体を覆ってしまう前装冠を装着していました。しかし現在、ポーセレンラミネートベニア法によって、歯をほとんど削らずに審美回復することが可能になっています。これは厚さ1.0mm弱のセラミックのシェル(貝殻のように薄いもの)を製作し、表面のエナメル質だけを削った歯の表面に接着する方法です。


図3.ポーセレンラミネートベニア法による変色歯の治療

磁石金属を用いた修復

 修復物を口の中の歯に装着・装着する方法として、一般に歯科用セメントやクラスプ(入歯のバネ)等を用いています。当科では歯科用磁石を応用した歯の固定法を開発し、臨床応用しています。また、東北大学大学院歯学研究科歯科生体材料学分野や(財)電気磁気材料研究所との共同研究によって、冠そのものを生体に安全な磁石合金で製作する試みも行っています。

金属アレルギーを有する患者さんへの対応

 歯科用合金を用いることで、皮膚の炎症、発赤、痒みを訴える、いわゆる金属アレルギーの患者さんに対して、金属を用いない治療方法を選択する必要があります。すでに述べたように、当科では最新の種々の材料(チタン合金、セラミック、新規接着材料等)を用いた歯冠修復を製作することが可能であり、このような患者さんの処置も可能です。

その他

 薬の内服や先天的な原因によって、歯が変色する場合があります。従来このような症例では、該当する歯のほとんどを削って、歯の全体を覆ってしまう前装冠を装着していました。しかし現在、ポーセレンラミネートベニア法によって、歯をほとんど削らずに審美回復することが可能になっています。これは厚さ1.0mm弱のセラミックのシェル(貝殻のように薄いもの)を製作し、表面のエナメル質だけを削った歯の表面に接着する方法です。


図4.インプラントを応用した
前歯部欠損補綴

最後に

 東北大学病院附属歯科医療センター咬合修復科では、無くなった歯質や歯そのものの形態や機能を修復する診療科です。ほとんどの場合、当科の診療を最後に実質的な歯科治療は終了し、メインテナンスになります。
 ご不明な点があればご質問ください。

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