東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

救急科

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【外来】東病棟 1F 【外来受付電話番号】022-717-7024

科長あいさつ

わたくしたちが目指し、
行おうとしている救急医療と集中治療

 救急医療に携わるメンバーが常に目指すものは、すぐに治療を必要とする救急の患者さんにとって最善の医療を提供することです。そして、将来においても最善となり得る医療を真摯に模索し続けることが、これを支えるものです。病気やけがの改善につながる診断・治療に関して、常に世界から情報を入手し、吟味し、救急医療の限られた時間のなかで、患者さんに適切に提供します。救急医療では“時間”が大切であり、集中治療では繊細さが大切です。私たちは、将来につながる病態の解明、治療を探る目と姿勢と心を持って診療を行います。

救急医療はシステムとして、チームとして動く

 救急医療は、①病院前救護を支える救急隊員、救急救命士、②組織として機能的に活動すべき院内診療チーム、③社会復帰のためのリハビリテーション、④これらをつなぐスタッフなどによるシステムとして機能します。誰が上でも下でもなく、すべてがシステムを構成するメンバーです。

知識・理論・技術に裏付けられた
大胆かつ冷静・繊細な救急医療を

  • 診断と治療が同時に進行し、大胆な判断を必要とする救急医療
  • 冷静な頭脳で、繊細な判断の下に緻密な治療・管理を行う集中治療

 これらの相反する側面を有する救急医療は、正確な知識と理論、技術が支えるものです。さらに世界を目指す科学者としての姿勢と患者さんのことを自分のこととして感じる心を併せ持ち、我が国の救急医学をリードします。

救急のスペシャリストとして、“おもしろい”
と感じ、多くの仲間とともに

 救急科は、すべての救急患者さんに対する初期診療、重症病態における集中治療、とくにこれまでの細かく分かれた専門診療科の枠におさまらない病態の治療である多発外傷や中毒、重症感染症、熱傷、心肺停止状態からの蘇生と心停止後症候群などの病態の治療におけるエキスパートです。科学的な目をもって病態を捉える姿勢を徹底し、患者さんとご家族の方、そしてわれわれも満足できる診療を行うことを常に心がけています。

久志本成樹

教授 久志本 成樹

主な対象疾患

 救急科は、①すべての救急疾患の初期診療と②重症及び複数の診療科領域にわたるすべての重篤な救急患者さんの診療を担当する専門診療科であり、高度救命救急センターを中心として診療を行っています。1年365日、24時間体制、緊急処置を要する重症患者さんの診療を行っていますが、病名が明らかでないことも多く、緊急治療を必要とするショックや呼吸不全、意識障害などの重症病態が対象となります。

  • 病院外心停止(心停止後症候群に対する治療も含みます)
  • 外傷
  • 熱傷
  • 急性腹症
  • 敗血症
  • 多臓器不全
  • 急性中毒
  • 体温異常(熱中症または偶発性低体温症)
  • 特殊感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎、破傷風等)
  • 急性冠症候群
  • 大動脈疾患(急性大動脈解離、大動脈瘤破裂など)
  • 脳血管障害
  • 呼吸不全
  • 心不全
  • 出血性ショック
  • 意識障害
  • 複数の専門領域診療科にわたる重篤な病態

診療内容・特色

 日本救急医学会では、「救急科専門医は、病気、けが、やけどや中毒などによる急病の方を診療科に関係なく診療し、特に重症な場合に救命救急処置、集中治療を行うことを専門とします。病気やけがの種類、治療の経過に応じて、適切な診療科と連携して診療に当たります。さらに、救急医療の知識と技能を生かし、救急医療制度、メディカルコントロール体制や災害医療に指導的立場を発揮します。」と記していますが、施設や地域のニーズに応じた救急医としての役割を担当します。

 当院における救急医の役割とその専門性は、以下のようにまとめることができます。

  • 内因性・外因性および重症度を問わない、全ての救急疾患と病態に対する蘇生を含む初期診療とそのコーディネート(適切な診療科との適切なタイミングでの連携を調整する能力を含む)
  • 外傷、重症感染症(敗血症)、熱傷、急性中毒、心停止後症候群、環境障害、多臓器不全などを中心とした、基礎疾患によらない全ての重症急性病態に対する集中治療(適切な診療科との適切なタイミングでの連携を調整する能力を含む)
  • 病院前救護を含む救急医療体制および災害医療体制の整備・構築と実践

 Acute care surgery:当科は、外傷だけでなく、急性腹症などを含めた急性病態に対する外科手術治療と集中治療を行うacute care surgeryの診療をしております。外科的治療の必要性が考えられる急性腹症の患者さんの診療を担当しており、多くの施設からのご紹介を受けています。

ご紹介いただく際の留意事項

 救急患者さんの診療では、“時間”がとても大切です。確定診断より病態の緊急性の判断と速やかな治療の開始が大きく転帰に影響します。“緊急を要する”“重症病態”であると考えられるときには適切なタイミングでご紹介ください。限りある医療資源としての集中治療室です。状態安定後には、ご紹介いただいた患者さんをお受けいただけることをお願いします。

救急科では、以下のような活動により、
救急・災害医療体制と教育にも力を入れています。

ドクターヘリ

  県内全域を30分以内でつなぐドクターヘリの基地病院として、より迅速な救急医療の提供を行っています。
  ドクターヘリにはフライトドクターとフライトナースが搭乗し、当院の屋上から離陸し、現場に到着ししだい治療を開始します。

 

他の救急医療機関との連携

 仙台市病院群当番制事業における転送等調整、休日・夜間急患センターからの転送患者さん受入、他の救命救急センターや救急医療機関・救急患者搬送機関をさせる救命救急センターとして、円滑な救急医療体制の確保に努めております。また、重症病態安定後の患者さん受入の後方支援病院確保を地域医療連携センターとともに進めております。

研修教育機能

 日本救急医学会救急科専門医認定施設・同指導医認定施設、さらに集中治療専門医認定施設として救急専門医および集中治療専門医の育成、施設内外からの臨床研修医に対する救急・集中治療の教育・研修、非救急専従医師・看護師・救急救命士の生涯教育・研修、卒前教育、卒後初期研修の場となっております。さらに、日本全国の医療機関の医師に対する救急・集中治療研修も受け入れております。また、外傷および熱傷治療専門医の修練認定施設でもあります。

大規模災害時の医療体制の確保

 災害拠点病院として震災やNBCテロなどの大規模災害時の救命救急機能の充実を図るとともに、災害時医療対応訓練において中心的に関与しています。また、DMAT:disaster medical assistance team(災害救援医療チーム)を結成し、常に国内外の災害医療に貢献します。

 救急医療においてこそ、高度かつ緻密性が必要とされます。救急科は各診療科専門医との連携による先進的救急医療の推進、斬新で魅力的な救急医療・救急医学研鑽の場の構築を目指しています。