ドライアイ

2018.03.09

ドライアイとは
約20年前からみられる疾患で、当初は涙が少なく乾燥する状態のことを「ドライアイ」としていました。現在は、眼を保護する涙の調整が上手にできない状態のことを指します。涙は水分だけでなく、油分の層と保湿成分であるムチンというタンパク質と水が溜まった層からできています。ドライアイになると、そのどちらかに異常が起きてしまい、涙が不安定になります。涙が少ない場合は、乾燥感やゴロゴロ感、眼が熱い感じ、披露感、眼が重い感じなど、さまざまな状態が混ざり合っているため、一言で症状を表現するのは難しく、患者さんの中には宮城県の方言で“いずい”とおっしゃる方もいます。

どんな人がなりやすいの?
高齢で涙が少なくなる方がなりやすいです。また若い方でもパソコンの画面を長時間見ている方がなりやすいです。集中して画面を見ていると瞬きが減ってしまうのが原因と考えられます。日本の患者数は800万~2200万人といわれていますが、ご自身で気づいていない方も多いのではないかと思います。もし、すでに眼に違和感がある方は、放おっておくと症状が悪化して視力が低下してしまうので、医療機関を受診してください。

予防法は?
パソコンやスマホを見るときは、瞬きを意識して回数を増やすことが大切です。また、パソコンのモニターを少し低くして視線を下げると、瞼も下がるので涙の蒸発が抑えられます。

医療にまつわる素朴な疑問「教えて!hesso!」
Q.目の色はどうやって決まるの?
A.瞳の周りの「虹彩(こうさい)」という部分で目の色が決まります。そこに含まれるメラニンの量で微妙に目の色に違いが出ます。虹彩は人によってパターンが違うので、最近は指紋認証の他に虹彩認証も使われています。

 

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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