心不全

2018.02.09

心不全とは
文字通り「心が全うできない」、つまり、心臓が本来の働きを十分にこなせない状態のことで、病気ではなく状態のことを指します。

原因となる病気
近年、我が国の心不全の原因として心筋梗塞や狭心症が多くなっています。その割合は欧米と比べてほぼ同等となっており、日本人の生活習慣の変化が心不全発症にも影響を及ぼしています。高齢になるほど心不全の発症頻度が高くなるともいわれています。

最新の治療法は?
心臓移植の他、心臓の働きをサポートす人工補助心臓、心臓の動きを調和させることを目的としたペースメーカーなどの装置を使った治療があります。人間の心臓は本当に良くできていて、一つの臓器であるにも関わらず、全身に血液を送り出すために全体が調和して収縮しています。しかし、心不全の方はそれがうまくできない場合が多いのです。例えば、ペースメーカーを使った治療では、心臓の2箇所に刺激を与えることで、本来の心臓の協調された動きに近付くように調整しています。このように、治療法は日々進歩していますが、予防することがとても大切です。運動をする、塩分の取り過ぎに気を付ける、お酒は控えめにするといった良い生活習慣を身につけましょう。もちろん、高血圧や糖尿病など生活習慣病の予防と治療も大切です。

医療にまつわる素朴な疑問「教えて!hesso!」
Q.心臓の鼓動の速さは自分でコントロールできる?
A.自分の意志では難しいです。人間の体の心拍数は、自律神経が24時間、体の状態を的確に判断して調整しています。心臓の動く速さも、どのくらいのペースが最適なのかを見極め、それに反応して心拍数が決められています。

 

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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