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東北大学病院

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集中治療部

病棟 先進医療棟 4F 外来 -
外来受付 - 独自webサイト -
対象疾患 -

あいさつ

部長 山内 正憲

先進医療棟4階にある集中治療部は集中治療室(ICU)18床、ハイケアユニット(HCU)12床からなる重症患者の治療を行う病院の共通部門です。集中治療専門医を含め、呼吸、循環管理に習熟した医師が24時間体制で勤務しており、また看護師も集中治療エキスパートナースを含むスタッフが一般病棟よりも濃い密度で配置されています。

ICU・HCUでの治療対象となる疾患は、内科系・外科系を問わず高度の侵襲にさらされて生体機能が急激に低下し、通常の治療では生命維持が困難となった病態を呈する疾患群です。全身麻酔や手術は生体に大変大きなストレスを与える医療行為であり、術中・術後を通じて心拍数、血圧、尿量などの生体情報を持続的なモニタリングを行わなければならない場合があります。一般病棟では、それがなかなか実現できにくいため、必要だと判断された場合には術後にICU・HCUに入室していただき、状態が落ち着くまで治療を続けることになります。また、内科系でも呼吸・循環に問題が生じ、集中的な治療が必要だと考えられた場合にはICU・HCUに入室し、全身管理を行わなければなりません。具体的に対象となる疾患としては、胸腔内臓器(心臓、肺、食道など)の術後、心肺等に高度の合併症を持つ患者さんの術後、移植術後、呼吸促迫症候群、重症肺炎、喘息重責発作、心肺蘇生後、重症膵炎、高度肝機能低下などです。呼吸・循環・代謝など患者さんの生体機能を薬物(心血管作動薬など)や機械(人工呼吸器、大動脈内バルーンポンプ、経皮的心肺補助装置、循環補助用カテーテルポンプ、血液浄化装置など)を用いて維持し、生体機能が正常に回復するまで補助します。ICUは重症の、HCUは中等症の患者さんを主に対象としています。

部の特色

多様な病態を迅速に把握し、それに対して適切な治療を行うためには、幅広い分野の知識が必要となります。そのために緊密なチーム医療を行っている典型的な部署が集中治療部です。医師(麻酔科、外科、内科、その他)、看護師、臨床工学技師、薬剤師、理学・作業療法士、放射線技師、事務職員などの多くの専門職の協力の下に成り立っている部署です。

東北大学病院は、国公立大学としては日本で最も早く「集中治療部」としてICUを開設した病院です。現在でも、外科系、内科系を問わず多数の症例の診療にあたっており、新生児から高齢者の管理まで非常に多くの診療科が関わるユニットです。特に東北大学病院は、移植可能な臓器の移植手術を単独の機関で全て行える病院であり、2006年には脳死ドナーからの肺、肝臓、膵腎同時と3つの移植手術を同時に行い、術後は全てICUで全身管理を行いました。

このように、診療科や年齢を問わずチーム全体で重症患者の治療にあたることを集中治療部では実践しています。看護師・医師の負担は少なくありませんが、全身状態が悪かった患者さんが、治療が奏功して改善し、一般病棟にお帰りになった時の充実感は何にも代えがたいものがあります。そのためスタッフは皆、どんな時でも諦めない姿勢で医療に臨んでいると言える部門です。

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