東北大学病院

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診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

集中治療部

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部長あいさつ

 西病棟3階にある集中治療部は集中治療室(ICU)30床からなる、重症患者の治療を行う病院の共通部門です。集中治療専門医を含め、呼吸、循環管理に習熟した医師が24時間体制で勤務しており、また看護師も集中治療エキスパートナースを含むスタッフが普通の病棟よりも濃い密度で配置されています。

 ICUの対象となる疾患は、内科系・外科系を問わず高度の侵襲にさらされて生体機能が急激に低下し、通常の治療では生命維持が困難となった患者さんです。全身麻酔や手術は生体に大変大きなストレスを与える医療行為であり、術中・術後を通じて持続的にモニタリング(心拍数、血圧、尿量など)を行わなければならない場合があります。一般病棟では、それがなかなか実現できにくいため、必要だと判断された場合には術後にICUに入室していただき、状態が落ち着くまで治療を続けることになります。また、内科系でも呼吸・循環に問題が生じ、集中的な治療が必要だと考えられた場合にはICUに入室し、全身管理を行わなければなりません。対象となる疾患は、具体的には胸腔内臓器(心臓、肺、食道など)の術後、心肺等に高度の合併症を持つ患者さんの術後、移植術後、呼吸促迫症候群、重症肺炎、喘息重責発作、心肺蘇生後、重症膵炎、高度肝機能低下などを呈する患者さんです。呼吸・循環・代謝など患者さんの生体機能を薬物(心血管作動薬など)や機械(人工呼吸器、大動脈内バルーンパンピング、血液浄化法など)を用いて維持し、生体機能が正常に回復するまでの治療を行います。

 ICUには様々な病態の重症の患者さんが入室されているため、治療により良い環境を保持するために厳格な規則を設けており、主治医及びご家族の方々にはそれを守っていただかなければなりません。その一環として、ICUでは一般病棟とは異なり、一回の面会時間を短く、人数制限もあり、しかも一日3回だけに制限させていただいております。これは感染防止など様々な意味があるため、不自由をおかけするものの遵守していただく必要があります。状態が改善し、制限の多いICUにいる必要がなくなれば速やかに一般病棟に移動していただき、ご家族とともに過ごせる時間を多くとることができます。

部長 冨永 悌二

部長 冨永 悌二

部の特色

 多様の病態を把握しそれに対して治療を行うためには、幅広い分野の知識が必要となります。そのためにチーム医療を行っている典型的な部署で、医師(麻酔科、外科、内科、その他)、看護師、臨床工学技師、薬剤師、放射線技師、事務職員などの多くの専門職の協力の下に成り立っている部署です。


 東北大学病院は、日本で最も早く「集中治療部」としてICUを開設した病院です。現在でも、外科系、内科系を問わず多数の症例の診療にあたっており、未熟児から高齢者まで適応があれば入室する、非常に多くの診療科が関わるユニットです。特に東北大学病院は、移植が認められている臓器の移植手術を単独の機関で全て行える日本で唯一の病院であり、2006年には脳死ドナーからの肺、肝臓、膵腎同時と3つの移植手術を同時に行い、術後は全てICUで全身管理を行いました。


 このように、特に専門は定まっておらず、重症の患者さんであれば診療科や年齢を問わず全力で治療にあたるというのが重症病棟部のポリシーであるといえるかもしれません。看護師・医師の負担は少なくありませんが、全身状態が悪かった患者さんが、治療が奏功して改善し、一般病棟にお帰りになった時の充実感は何にも代えがたいものがあります。