東北大学病院

English

文字サイズ

カラー設定

診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

漢方内科

  1. トップページ >
  2. 診療科・部門 >
  3. 漢方内科

【外来】外来診療棟A 2F 【外来受付電話番号】022-717-7736

科長あいさつ

 平成20年10月から漢方内科が標榜科として独立し、平成25年6月から私が総合地域医療教育支援部・漢方内科の部・科長を兼任することになりました。どうぞよろしくお願いします。

 本診療科では、東洋医学としての漢方医学・鍼灸と西洋医学の両方に重心をバランスよく置きながら、これまで西洋医学単独では手が届かず、十分な成果が期待できなかった領域に伝統医学・漢方医学の力を活用する統合医学・統合医療を目指します。さらに、西洋医学サイドからの評価にも十分に耐えられるような漢方医学エビデンスを構築しながら、西洋医学サイドと協調して活躍できる漢方専門医を養成します。また医学教育の面ではコア・カリキュラムに「和漢薬(漢方薬)の特徴や使用の現状について概説できる」という一文が追加されたことにより学生教育にも力を入れています。

石井 正 教授

教授 石井 正

対象疾患と診療内容

 漢方内科は基本的に、どの様な疾患でも取り扱います。ただし非常に有効性が高い疾患とあまり効果は期待できない疾患があることも事実です。当科の診療が対外的に高い評価を得ている疾患をいくつか紹介します。

老年期認知症に伴う精神症状

 高齢者の認知症では、物忘れの他に精神的に不安定になる、物を取られたなどの妄想が生じる、あるはずのない物が見えて怯えるなど様々な精神症状が伴い患者家族の負担を増やします。これに対し漢方薬「抑肝散」が極めて有効でまた安全性も高いことを初めて示し、現在では広く用いられるようになりました。

脳卒中や神経難病に伴う嚥下障害

 脳卒中やパーキンソン病などの神経疾患では物が美味く食べられない「嚥下障害」が生じ、それによって肺炎を起こしたり胃瘻を作らざるを得なくなったりすることがあります。この様な状態に漢方薬の「半夏厚朴湯」や鍼治療(足首の太谿と膝下の足三里への刺激)が有効であることを科学的に証明し臨床に応用しています。

慢性呼吸器疾患に於ける急性増悪の予防

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)を始めとする慢性呼吸器疾患では、風邪などの急性気道感染をきっかけに病状が増悪し、その繰り返しで次第に身体が弱っていきます。これに対し、漢方薬「補中益気湯」が有効でこうした患者の風邪を引く回数、急性増悪の回数を減らすことを証明し、治療に活用しています。

診療の特色

統合医療の実践

 これまで、西洋医学単独では手が届かず、充分な成果が期待できなかった領域に伝統医学・補完代替医療の力を活用する新しい医学・医療体系を「統合医学・統合医療」と言います。漢方薬と鍼灸治療という伝統医学を活用した統合医療が、当科の特色です。統合医療の目的は、東西の英知をあつめて最も良い医療を提供することです。
当科では積極的に統合医療を実践しています。

漢方外来

 漢方外来では、重度の神経疼痛や脳血管障害の後遺症、重症筋無力症などの神経難病、関節リウマチやシェーグレン症候群などの膠原病、気管支喘息などの慢性呼吸器疾患、潰瘍性大腸炎やクローン病、アトピー性皮膚炎など自己免疫疾患で症状が安定しない方、更年期障害や不妊症のような女性特有の病気などに対して西洋医学的治療だけでは充分な回復が得られない方々が対象です。
 一方、高齢者の認知症や歩行困難、肺炎、冷え、しびれ、排尿障害など年齢と共に増えてくる病気に対して、漢方・鍼灸治療の効果の科学的解明を進めると共に、最新の研究成果を診療に取り入れております。

年間症例数

約250名/月