新生児集中ケア認定看護師

2019.03.01

新生児集中ケア認定看護師は、「ハイリスク新生児の病態変化を予測した重篤化の予防」「生理学的安定と発育促進のためのケア」「親子関係形成のための支援」の3本柱を中心に急性期かつ重篤な状態にある新生児の「生きる力」をご家族とサポートしています。全国では平成30年12月現在416名、そのうち宮城県には10名、当院には3名在籍し、日々の看護を提供しています。

私が所属する新生児集中治療室(NICU)には、早産や疾患をもった新生児が入院しています。新生児の命を支えること、また家族の一員として、その子らしい人生をスタートできるように、医師や看護師、理学療法士、心理士、保育士、社会福祉士など多職種で構成されたチームで支援しています。新生児期はたくさんのことを吸収する大切な時期と言われています。そのため、心地よく過ごせる環境を整えたり、オムツ交換や体重測定など一つひとつのケアを一人ひとりに合わせたりといった方法でスタッフと実践しています。また、発達を促進するケアを理学療法士や保育士と考えています。その中で私たち認定看護師は、新生児の特徴や反応、ご家族の希望を踏まえ、看護の視点でどのようにケアを導入していくかコーディネートすることが役割です。新生児の心を受け止め、ご家族と思いを共有し、ご家族もサポートチームの一員としてケアに自然に参加するような愛情いっぱいのNICUを目指しています。

私は今年で新生児集中ケア認定看護師として7年目を迎えます。新生児の成長をご家族と一緒に喜んだり、時には悔しい思いをしたりしたこともありましたが、周りのスタッフの支えやさまざまな出会いを通じて、自分自身成長することができました。これからも一人ひとりの新生児とご家族との出会いを大切に、実践を積んでいきたいと思います。

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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