精神看護専門看護師

2016.06.10

2016年1月現在、全国で231名の精神看護専門看護師が活躍しています。宮城県にはわずか3名で、私はその一人として当院で精神看護の業務にあたっています。

私は、看護学生のときに精神看護に興味を持ちました。2015年4月に西13階病棟(精神科)に配属され、同年12月に精神看護専門看護師の資格を取得しました。専門看護師として様々な患者さまを看ていますが、精神科に限らずどんな診療科でも、身体面の看護だけでなく精神面をケアすることの必要性を強く感じています。

「精神看護」とひと言に言っても、業務の幅は広く、奥が深い分野です。興奮した患者さんを看護する精神科救急や社会復帰の支援など、精神疾患の患者さんに質の高い看護を提供することはもとより、あらゆる病気を抱える患者さんに対して、思いを傾聴し寄り添うなど、心のケアを行います。これを「リエゾン精神看護」と言います。「リエゾン(liaison)」とは、フランス語で“つなぐ”という意味です。精神看護の知識や技術を応用して、精神看護領域と他の看護領域とを“つなぐ”役割を私たちは担っています。また、医療チームの連携を促進し、患者さんが治療を受ける環境を整え、患者さんと治療に携わるスタッフとのより良い関係を保つように努めたり、看護師が生き生きと働き続けられるように、看護師自身のメンタルヘルスのケアも行います。

幅広い使命を担うリエゾン精神看護専門看護師は、すぐに結果の出る仕事ではありませんが、縁の下の力持ちとして、「全ての人にこころのケ
アを」をモットーに活動していきたいと思っています。

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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