もしかしたら緑内障?

2017.03.09

緑内障は見えない部分がじわじわとひろがっていく病気です。40歳以上の日本人の20人に1人が緑内障と言われており、一度視野が欠けてしまうと二度と元には戻りません。世界緑内障週間(2017年3月12日〜18日)を間近に控えた3月6日(月)、この緑内障という病気について紹介する「第4回 廊下でふらっと医学教室『もしかしたら緑内障?早期発見で失明を予防しよう』」を、当院1階ホスピタルモールにおいて開催しました。

当院眼科医師の相澤奈帆子助教が、緑内障という病気の特徴について、視野障害が出ていない段階で病気を発見して早めの治療を始めれば視野を保てること、視野障害を自覚できる段階はかなり症状が進行した状態であること、緑内障と診断されたら点眼治療を継続することが大切であること、など紹介し、緑内障は自覚しづらい病気であるため、定期的に眼科の検診を受けることが重要で、「特に40歳を過ぎたら人は年に1回の眼底検査を受けると良い」との案内がありました。参加された約20名の方々は真剣に話に耳を傾け、中にはレクチャー終了後、個別に質問を続ける熱心な方もいらっしゃいました。

またミニレクチャーに続いては、緑内障の症状が進行するとどのような見え方になるのか体験していただくコーナーも設け、訪れた方々は次々に視野狭窄眼鏡をかけて視野が狭くなった世界を体験されていました。

ミニレクチャーの様子

体験コーナーの様子

視野狭窄眼鏡

当院の院内学級の生徒さんたちが世界緑内障週間のために制作した緑内障を啓発する展示作品。手回し発電機を回すと「Light up in Green」の文字が緑色に光ります。(当院1階ホスピタルモールでご覧いただけます。)

日本緑内障学会は、緑内障について多くの人に知ってもらうため、世界緑内障週間(2017年3月12日〜18日)にあわせて、日本の各都市のランドマークを緑色にライトアップする「ライトアップ in グリーン運動」を実施します。 仙台市では、仙台スカイキャンドルや、仙台市中心部のアーケードが緑色にライトアップされます。お近くの方はぜひご覧ください。

■仙台スカイキャンドル(仙台放送テレビ塔): 3月12日(日) 17:00〜24:00
■一番町四丁目: 3月12日(日)〜18日(土) 16:00〜24:00
■一番町一番街: 3月13日(月)〜18日(土) 16:00〜22:00
■おおまち商店街: 3月1日(水)〜18日(土) 10:00〜23:00

11月24〜30日は
医療安全推進週間
11月24〜30日は
医療安全推進週間