小児看護専門看護師

2019.09.13

小児看護専門看護師(※)は「子どもたちが健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援し、他の医療スタッフと連携して水準の高い看護を提供する」ことを役割として2002年5月に誕生しました。2018年12月現在、全国で231名が活動しています。

私は2014年12月に認定を受け、小児医療センター、婦人科・乳腺外科病棟を経て、現在は外来Ⅱに所属し、通常業務と並行して子どもと家族への心理・社会的支援を行っています。小児科・小児外科以外の診療科からの相談に乗るを受けることもあります。「病気のことが原因で学校に行けていない患者から相談を受けたがどのように対応したら良いか?」「別病院での処置がきっかけで当院の通院も不安が強くなってしまった患者がいる」など、子どもを取り巻くさまざまな課題や悩みに対し、主治医をはじめとした支援者と共により良い解決策を考えていきます。

医療技術が進歩し、より複雑な医療的ケアを必要とする患者さんが増えています。遠方から来院される方も多く、退院後も同じようなケアを受けられるように、地域の医療機関に橋渡しをしていくことも大切な役割です。また、子どもたちが療養生活を続けながらも安心して自分らしい日常生活を送ることができるように、幼稚園や保育園、小・中学校、進学先の高等学校などとつながることもあります。

どんな病気であっても、身体や知能や精神にどのような障害があっても「ひとりの子ども」として医療と教育と福祉が一丸となって支えていく時に私自身が支援の柱のひとつとなれるよう、これからも研鑽を積んでいきたいと思っています。

※専門看護師
水準の高い看護を効率よく行うための技術と知識を深め、卓越した看護を実践できると認められた看護師です。資格取得には、看護師として5年以上の実践経験を持ち、看護系の大学院で修士課程を修了して必要な単位を取得した後に、専門看護師認定審査に合格することが必要です。「専門看護分野」ごとに日本看護協会が認定しています。(参照:公益社団法人日本看護協会ウェブサイト)

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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