糖尿病看護認定看護師

2017.03.22

厚生労働省の「患者調査」によると、2014年の糖尿病患者数は316万6,000人と前回2011年の調査より46万6,000人増えて過去最高となっています。

こうした中で、11月14日の世界糖尿病デーでは、「糖尿病はコントロールできる病気であり、適切な治療を続けていれば合併症は予防できる」と呼びかけています。その合併症とは、「しめじ」と「えのき」。「し:神経障害」「め:網膜症(眼))「じ:腎障害」、「え:足の壊疽」「の:脳梗塞」「き:虚血性心疾患」の6つです。

私は2015年に糖尿病看護認定看護師になり、西9階病棟(循環器内科)に勤務しています。「循環器で糖尿病?」と違和感があるかもしれませんが、合併症の「き:虚血性心疾患」にある通り、糖尿病は心臓の血管にもダメージを与えることから、糖尿病と心疾患の両方を持つ方も多くいらっしゃいます。

糖尿病の患者さんの中には、入院による生活スタイルの変化や治療方針により、一時的に血糖コントロールが乱れる方がいらっしゃいます。例えば、食事量の減少や検査・治療のための絶食で低血糖になる、ステロイドの治療で高血糖になる、インスリンの注入方法を切り替えることで血糖が不安定になるなど要因は様々です。2つの病を抱える患者さんが血糖をうまくコントロールしながら心疾患の治療にも向き合えるよう、医師と相談しながら患者さんと伴走するのが私の役割だと感じています。また、それぞれの生活スタイルに合わせたセルフケアをお伝えし、退院後の患者さんも支えられる存在になりたいと思っています。

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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