皮膚・排泄ケア認定看護師

2015.09.02

皮膚・排泄ケア認定看護師は、1997年より日本看護協会が認定を開始し、2015年5月現在、2040名が登録しています。褥瘡(じょくそう)※1などの創傷管理や、ストーマ※2、失禁などの排泄管理を通して、患者さまやご家族が安心してセルフケアできるように支援・指導するのが私たち皮膚・排泄ケア認定看護師の役目です。近年では、在宅看護の患者さまが増えたこともあり、褥瘡ケアのニーズが高まりをみせ、病院の中のみならず地域での支援活動も求められるようになりました。

私は現在、東8 階病棟(肝胆膵外科、胃腸外科)に勤務しています。ストーマケアや、皮膚トラブルを持つ患者さまを担当しながら、病棟スタッフへの指導も行っています。ストーマケアは、ボディイメージが変化するため、身体面だけではなく精神面のケアも重要です。ストーマに対する不安をできるだけ和らげられるよう、入院前からフォローするなど、外来や病棟、地域医療連携センターとの連携も大切にしています。また、2015年4月より、WOCセンター※3で外来も担当し、退院された患者様がQOLを保ちながら、その人らしい生活が送れるように定期的なフォローをしています。

認定看護師になって2年目、術後の患者さまと向き合い、日々、たくさんのことを学ばせていただいています。退院後には外来でのストーマのセルフケアを通して、元気に生活されている姿を見ることが何よりの喜びです。これからも、患者さまとご家族の笑顔のために、他職種と連携しながら専門的知識を生かしたケアを提供していきます。

※1 褥瘡・・・体の同じ部分に長期間の圧迫がかかり、皮膚組織の循環障害が起こり皮膚や組織が壊死すること。床ずれ
※2 ストーマ・・・人工肛門
※3 WOCセンター・・・Wound(創傷)、Ostomy(ストーマ)、Continence(失禁)などに関する診療上の問題について専門スタッフがケアにあたる組織
11月24〜30日は
医療安全推進週間
11月24〜30日は
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