#25 乳歯の外傷

2020.11.20

小児歯科 山田 亜矢

乳幼児は転んだり物にぶつかったりすると、前歯のけがをすることが多いです。乳歯の外傷は、直接力がかかった乳歯だけでなく、顎の骨の中で発育中の永久歯にも影響を及ぼす可能性があります。具体的には、永久歯の形成不全(歯の変色、形の異常、歯が弱くなる、歯根の異常)、永久歯の生え方の問題(生える方向や位置の異常、生える時期の遅れ)です。形成不全が起きると、見た目が悪くなったり虫歯のリスクも高くなります。また、生え方に問題が起きると、矯正治療が必要になることもあります。乳歯のけがをした時は、少なくとも永久歯が生えてくるまでは歯科医院で定期的な経過観察と適切な処置を受けましょう。

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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