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INTERVIEW

TUHなヒトビト
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看護師からの転身、東日本大震災をきっかけに災害医療の専門家へ
看護師からの転身、東日本大震災をきっかけに災害医療の専門家へ
TUHなヒトビト 2021.12.28

看護師からの転身、東日本大震災をきっかけに災害医療の専門家へ

災害対応マネジメントセンター|阿部喜子

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所属している災害対応マネジメントセンターとは?

当院の災害対策マニュアルの整備、総合防災訓練の企画・運営やDMAT(Disaster Medical Assistance Team)関連の対応、関係機関との災害時連絡体制の調整など、院内・院外の災害対応にかかる活動を行っています。

災害の仕事をするようになったきっかけを教えてください。

看護師としてICUや救急を担当していたこともあって病院前で実施される医療に興味があり、交通事故などで外傷を追われた方が病院に搬送される前に初期対応をする病院前外傷対応のインストラクターとして活動していました。2005年には、大規模災害や多傷病者が発生時に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる日本DMAT隊員資格を、翌年には日本DMATインストラクター資格を取得しました。看護師としても、院内の災害対策マニュアルの策定や総合防災訓練の企画運営に携わっていました。

総合防災訓練

看護師から転身した理由は?

2011年3月11日の東日本大震災で災害対策本部に入り、「最前線を疲弊させない。患者は全部受け入れる」という里見進病院長(当時)の号令の下、病院全体が一丸となって、山積した課題にひとつずつ対応していきました。震災後、この経験をまとめた数年は、プライベートも災害対応に費やす生活でした。次第に看護師としての業務と災害対応の両立が難しいと感じ始め、災害医療に特化した活動がしたい、さらに深く学びたい、という思いが強くなっていきました。そんな時に、院内に災害対応マネジメントセンターの設置が決まり、専任のお話をいただいたのをきっかけに看護師からの転身を決意しました。

仕事で大切だと思うこと、やりがい、など教えてください。

災害対応では、毎年実施される災害対策委員会や、その組織下の各種ワーキング、部会活動であらゆる職種とディスカッションしながら課題を解決していく必要があります。当院で年1回行う最も規模の大きい総合防災訓練では、部門横断的に対応策を検討していく体制が自然とでき、院内の災害対応力が徐々に底上げされているのを感じます。
最近うれしかったのは、昨年の病院機能評価(※1)で、災害時の対応項目にSランクをいただいたことです。災害対策やBCPを含め、病院全体で取り組んできたことがこのように評価され、とても誇らしいです。

今後の目標を教えてください。

これまで、災害対策マニュアルやアクションカード・部門マニュアルの診療支援端末への掲示、災害時に必要な物品の整備など、少しずつ充実してきました。今後は、それらを活用して災害時に迅速に対応できるシステムを構築し、講習会や訓練なども積極的に実施していきたいと思います。

災害時必要な物品をカーゴに載せて一ヶ所に集約して保管

趣味や気分転換にしていることはありますか?

自然の景観や温泉が好きで、道の駅などでその土地の新鮮な野菜や果物などを見て回るのが好きです。現在コロナ禍も過渡期で、まだ慎重に見極めが必要な時期かと思いますが、コロナが完全に終息したら、近場でも遠方でも、旅行をたくさんしたいと思います。

旅行に行った秋田県乳頭温泉郷

※1 病院を対象に、組織全体の運営管理および提供される医療について、公益財団法人 日本医療機能評価機構が中立的、科学的・専門的な見地から評価を行うツールです。

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阿部 喜子(あべ よしこ)

栃木県出身。東北大学医療技術短期大学部卒業後、1998年当院泌尿器科に看護師として入職、重症病棟でSHCU・ICU・MHCUを経験し、2006年10月の高度救命救急センター開設時からスタッフとして勤務。その後、2011年の東日本大震災を経験、2015年4月より災害対応マネジメントセンター勤務。

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