お知らせ

令和8年度 第1回造血幹細胞移植推進拠点病院セミナー報告 (2026/7/25開催)

2026年7月25日(土)、「東北各県における同種移植と細胞治療の現状」をテーマに、令和8年度第1回造血幹細胞移植推進拠点病院セミナーを開催しました。

当日は、事務局スタッフを含め、医師、看護師、HCTC、臨床検査技師、臨床工学技士など多職種の医療従事者、計79名にご参加いただきました。会場・WEBともに多くの皆様にご参加いただき、活発な意見交換が行われました。

第一部 【東北各県における同種移植と細胞治療の現状】

1.青森県立中央病院 立田卓登 先生

2.岩手医科大学附属病院 小宅達郎 先生

3.秋田大学附属病院 山下鷹也 先生

4.東北大学病院 櫻井一貴 先生

5.山形大学医学部附属病院 鈴木琢磨 先生

6.福島県立医科大学附属病院 深津真彦 先生

 東北6県の地域拠点病院より、各県における造血幹細胞移植医療および細胞治療の現状と課題についてご発表いただきました。

小宅達郎 先生
発表)櫻井一貴 先生 質問)立田卓登 先生

 各施設に共通する課題として、血液専門医の慢性的な不足や、東北地方特有の広域医療圏における地理的アクセスの問題、施設間の情報共有・連携体制のさらなる充実などが挙げられました。一方で、各施設の特色ある取り組みや、多職種によるチーム医療、CAR-T療法導入に向けた体制整備などについても共有され、今後の地域連携の推進に向けて大変有意義な情報交換の機会となりました。

第二部 【骨髄バンクからの情報提供】

日本骨髄バンクからの報告 岡本真一郎 先生

 ドナーの高齢化に伴い、今後10年間でドナー登録者の減少が見込まれることから、若年ドナーのリクルート強化が喫緊の課題であることが報告されました。また、スワブによるDNAタイピングの導入や、大学生ボランティアとの連携など、ドナー確保に向けた新たな取り組みについてご紹介いただきました。

岡本先生にはWEBでご発表頂きました

日本骨髄バンクドナー安全委員会からの報告 池田和彦 先生

 2025年度に発生した主なアクシデント事例や安全対策についてご報告いただきました。また、適切なモニタリングの実施や緊急時の対応体制の整備を盛り込んだ末梢血幹細胞採取マニュアルの改訂内容について周知いただきました。

第三部 【関東地区における同種移植の現状と共同研究】

 関東甲信越ブロックにおける拠点病院事業の取り組みや、東京大学医科学研究所との診療連携・共同研究についてご講演いただきました。また、全国ATLレジストリ研究をはじめとした最新の研究内容や、地域を越えた連携体制についてご紹介いただきました。

 東北地域だけでなく、関東地区における取り組みや研究活動についても学ぶことができ、参加者にとって今後の地域連携や診療体制を考えるうえで大変有意義な機会となりました。

 本セミナーを通して、東北各県における移植医療・細胞治療の現状や課題を共有するとともに、地域を越えた連携の重要性について改めて認識を深める機会となりました。今後も地域拠点病院として、東北ブロックにおける造血幹細胞移植医療体制の充実と施設間連携の強化に取り組んでまいります。

お問い合わせ先

当セミナーに関するお問い合わせは下記までお願いいたします。

E-mail: hct-seminar@grp.tohoku.ac.jp

TEL:022‐717‐7165

公開日:2026年7月29日