令和5年度第1回造血幹細胞移植推進拠点病院セミナー報告（2023/7/15開催）

令和5年度第1回造血幹細胞移植推進拠点病院セミナー「働き方改革と東北ブロックにおける若手育成」

日時:2023年7月15日（土）9:30-12:20（ハイブリッド開催:WEB同時配信）
開催場所:TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口ホール4B
参加人数:64名（Web参加者含む）

2023年7月15日（土）、TKPガーデンシティPREMIUMにて「令和5年第1回造血幹細胞移植推進拠点病院セミナー」が開催され、事務局スタッフ含め、医師、看護師、各種コーディネーター　計64名の皆様にご参加いただきました。

第1部

9:30-10:30
・日本骨髄バンク中央事務局からの報告
日本骨髄バンクの現状、今後の課題と取組みについてご報告いただきました。

・日本骨髄バンクドナー安全委員会からの報告

<報告事項>

1.2022年度の事例報告（アクシデントレポート等）
2.安全情報（4例）

・日本骨髄バンク医療委員会からの報告

<報告事項>

1.新型コロナウィルス感染症への対応
2.今年度に発出した主な安全情報
3.NGS-SBT法検査実施の推奨
4.ドナー適合検索・新検索エンジンについて
5.患者が希望する日程で採取調整できたのに、移植施設側が断り調整し直したケース

第２部

【各県からの報告】10:30-11:00
・青森県　
青森県立中央病院　赤木智昭　　
・山形県
山形大学医学部附属病院　鈴木琢磨
・岩手県
岩手医科大学附属病院　大津瑛裕

青森県からは造血幹移植の状況ならびにLFTU実績についてご報告いただきました。
山形県からは山形大学医学部附属病院の移植診療体制、移植件数、採取件数、他施設との連携、今後の課題についてご報告いただきました。
岩手県からは血液診療・移植の実際、現状と今後の課題についてご報告いただきました。

つづいて、特別講演として安城厚生病院　血液・腫瘍内科の澤正史医師より「働き方改革」についてご講演いただきました。とても興味深い内容で、皆様、熱心に聴講されていました。

【特別講演】11:10～11:40

安城厚生病院　血液・腫瘍内科
澤　正史　先生
演題:地域医療連携との両論で進める働き方改革

勤務医の働き方改革の推進、労働時間短縮の中で、いかに労働環境を改善していくか等、とても興味深い内容でした。

【討論】11:50～12:40
「移植を担う若手を増やすには？」in TOHOKU

司会:東北大学病院　血液内科 　小野寺晃一
ディスカッサント
青森県立中央病院　赤木智昭・冨士井孝彦
秋田大学医学部附属病院　山下鷹也・藤島崇嗣・戸沢凪
岩手医科大学附属病院　小宅達郎・大津瑛裕
山形大学医学部附属病院　東梅友美・鈴木琢磨
東北大学病院　大西康・橋本和貴
福島県立医科大学附属病院　佐野隆浩　

働き方改革における実働時間短縮の中で、東北六県の移植診療の現状・取り組みなどについて活発な議論が交わされました。

アンケートの声

【セミナーの感想をご自由にお書きください。】
・骨髄バンクの現状や、移植の現状について知ることができ良かった。
・最新の情報とほかの医療機関の現状を学ばせていただきました。今後の臨床
　現場で参考にさせていただきます。
・移植を盛んに行っている安城厚生病院での役割分担のお話など今後の働き方改　　　　　　　　　　　　　　　　　
　革に向けて参考になる話をきけてよかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・前半後半、テーマがはっきりしていて良かった。澤先生のお話は興味深かった　　　　　　　　　　　　　　　　　
　が、じゃ東北ではどのようにしていく？がやはり課題として残るように感る。
　医師の働き方改革を推進している政府から誰かを呼んで、東北の実情を知って
　もらい、コメントをもらうということができればいいのにと思い ました。
・勉強になりました。働き方改革のお話は興味深かったです。ちゃんとわかって
　なかったところが多かったと改めて思いました。　　　　　　　　　　　　　
・毎回のことなのですが、バンクの話し合いの時間がもう少しほしいです。参加　　　　　
　しやすいのは確かなのですが、セミナーの討論の時間も物足りなさを感じまし
　た。
・安城厚生病院の先生の話は、一般総合病院で立場が異なるとはいえ、時宜を得
　た参考になる内容でした。後半の討論は、それぞれの状況の開陳だけでなく、
　それこそお互いに少しでも討論が無いと折角集まった意味が少ないかと勝手な
　がら思いました。また、これも勝手ながら小児科の参加も重要かつ必要と考え
　ます。 　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　

【ご意見等ございましたら、ご記入ください。】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
・勉強や研究をしたいと思いましても家庭の都合などで時間確保が難しいことも
　ありましたので，今回ハイブリッド開催をしていただき心から感謝しておりま
　す。
・やはりHCTCスタッフがいるかどうかは大きいですね。すべての採取施設にい
　てくださることを心から願います。資格や経験がいることなので、どの施設に
　もすぐに配置というわけにはいかないから、医師同様にHCTCの外勤も考えて
　みてはいかがでしょうか？　同じ県内施設で、できるところからでも。
・WEB参加が出来るのは大変ありがたく参加しやすいと思います。 お世話にな　　　　
　っている病院の人員配置や状況などがわかり、より気を付けるべきことが分か
　ったように思います。