#8 世界を舞台にデザイン思考の医療機器開発へ

2020.10.30

2020年、東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラムに初のインターンシップ研修生が参加しました。4ヶ月の研修を終えた研修生に話を聞きました。

東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラムインターンシップ(2020/6-10)

大森夏颯(おおもり なつは)

今回、東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラムに参加したきっかけを教えてください

COVID-19の影響で、3月末よりジョンズホプキンス大学大学院のプログラムがリモートとなり、実家のある日本に帰国しました。
何か日本で経験を積める機会はないかと大学院の教授に相談したところ、Japan Biodesign Program Co-Directorの1人である中川敦寛先生を紹介していただきました。中川先生からアカデミックサイエンスユニット(ASU)の活動についてお聞きし、アメリカでのバイオデザインのフェローとしての経験を生かしながら、デザイン思考の応用や日本での医療機器のイノベーションについて学べる良い機会になると思い、インターンとして参加させていただくこととなりました。

インターンシップに参加してどうでしたか?どんなことが学べましたか?

4ヶ月間でさまざまな企業の方とご一緒させていただく機会を得て、日本でも現場のニーズを探って事業の立ち上げを目指している企業が増えていることに刺激を受けました。今までは学校のプロジェクトという観点からしかビジネスを見てきていませんでしたが、このプログラムを通じて、実際に企業がどう強みを生かしてビジネスモデルを確立しているかを間近で見るチャンスがあり、具体的な現状を知る事ができてとても勉強になりました。戦略的かつ効率的にプロジェクトを進めるためには、大枠のシステムや流れを捉えつつ細部もしっかり見ることが大事なのだと気づかされ、また、企業と協調する際には、病院も組織として、収益や医師の働き方などさまざまな側面を考慮し、方向性を合わせていることも学びました。

 

医療現場観察研修の様子

プログラム・研究室の雰囲気はどうでしたか?

ASUには企業の方や学生と医療従事者が集まり、常に活気のある現場となっています。それぞれが独自のプロジェクトに関わりながら、お互いのブレインストーミングやディスカッションにも参加しているため非常に刺激的です。インターンとしても、最初から決まったプロジェクトが与えられるのではなく、興味のある分野や将来に向けて勉強したいことに沿って自らプロジェクトを作って行きます。その中で病院内の現場観察やインタビューが必要となれば希望する事も出来るので、とても環境は充実していると思います。例えば、私はアメリカの大学院のプログラムでアメリカとインドでの眼科の現場観察を経験し、日本の現場とのワークフローや患者についての比較もしたいと希望を出したところ、東北大学病院の眼科の現場に入らせていただくことができました。

 

企業との研修の様子

 

今後の目標や抱負を教えてください

工学とデザイン思考を学んだ経験を生かし、医療現場・エンジニア・ビジネスを繋ぎながら、現場のニーズに基づいた医療機器開発に携わりたいと思っています。また、海外経験からその国の状況や文化特有の解決法を提供していくことにも興味があるので、これから世界中のさまざまな現場に入り、応用力と柔軟性を身につけていきたいと願っています。

 

 


 

東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラム
インターンシップ(2020/6-10)

大森夏颯(おおもり なつは)

1997年アメリカ、ニューヨーク生まれ。小学校から中学まで東京で育ち、その後シンガポールの高校に通う。医療機器開発に興味を持ち、2015年からアメリカのカーネギーメロン大学で機械工学と医用工学を専攻。勉強を進めていく中で、現場のニーズを解決することに意義を感じ、ジョンズホプキンス大学大学院でバイオデザインのフェローとして、アメリカとインドのプロジェクトに携わる。

 


 

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