東北大学病院

English

文字サイズ

カラー設定

診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-17:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

当院からのお知らせ

宮城モバイル・アセスメントシステムの実証実験を実施しました

2014-11-11

当院総合地域医療教育支援部の石井 正部長らは、11月8日(土)、災害発生時に膨大な避難所の状況データをスマートフォンやタブレットを用いて速やかに収集するためのシステムとして開発中の「宮城モバイル・アセスメントシステム」の実証実験を、陸上自衛隊東北方面隊による「みちのくALERT 2014」に参加するDMAT隊員の協力を得て実施しました。

 

東日本大震災において、宮城県内では、急性期専門の医療チームであるDMAT隊員をはじめ、全国から多くの災害医療・救護チームが支援に駆けつけました。しかし、医療を必要とする多数の避難所は分散して存在しており、刻一刻と状況が変化する中で、避難所の状況を把握する手段が無いことが大きな課題となりました。実際、特に甚大な被害を被った石巻圏では、救護チームが発災直後から最大328カ所の避難所を巡回し、各避難所のライフラインの有無を含めた健康維持に必要な情報についてのアセスメントを手書きで作成・収集し、救護にあたりました(図1)。この経験をもとに、震災当時、石巻医療圏合同救護チームを統括した石井部長らは、平成25年9月より、避難所アセスメントを速やかに行うシステムの開発を進めてきました。

 

本システムは、水やトイレ等の衛生環境、食糧、妊婦や小児科ニーズ等、医療に必要な項目について、スマートフォンやタブレット等のモバイル端末で入力可能なアプリケーションとなっています(図2)。具体的には、各救護チームが避難所を巡回し、モバイル端末から各情報を入力します。入力データは、被災地外のサーバーに集積され、拠点本部で閲覧・分析することで、各避難所の救護ニーズを速やかに把握することが可能です。

今回の実証実験では、地域活動拠点本部を石巻赤十字病院、疑似避難所を石巻専修大学及び東松島市役所とし、耐災害ICT研究センターの協力を得て超高速インターネット衛星「きずな」による回線を利用した避難所アセスメントを行いました。実験の結果、避難所データを本部にて確認することができました。

本システムは、実際の大災害における経験をもとに構築していることから、今後発生すると予想される南海トラフ巨大地震等、あらゆる大規模災害の現場でも実効性が高いと考えられます。また、構築後に仕様を公開する予定であり、標準的なアセスメントシステムとして、今後、全国に展開されることが期待されます。

尚、本事業は、宮城県第三期地域医療再生計画事業の一環として、当院が主体となり、東北大学災害科学国際研究所、石巻赤十字病院、災害医療ACT研究所、株式会社日本総合研究所、慶応義塾大学からなる実施体制で進めています。

 

図1 東日本大震災時の避難所アセスメントシート

 

図2 宮城モバイル・アセスメント画面

 

本部に届いた避難所アセスメントデータ

本部に届いた避難所アセスメントデータ

 

本部でデータを確認

本部でデータを確認

 

 

カテゴリー

アーカイブ