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外来受付 | - | 独自webサイト | 宮城県摂食障害治療支援センター |
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センター長あいさつ
摂食障害は神経性やせ症、神経性過食症など、食べることに関する考え方や行動が損なわれ、健康に著しい悪影響を及ぼす疾患です。東北大学病院は平成27年に心療内科を主体にした摂食障害治療支援センターを開設しました(心療内科のページ参照)。その運営は、関係する院内各科・各組織の委員からなる摂食障害対策推進協議会が支援しています。このセンターは、厚生労働省と宮城県の事業である宮城県摂食障害支援拠点病院の実施母体です。現在、摂食障害支援拠点病院は東北大学(宮城県)、国府台病院(千葉県)、浜松医科大学(静岡県)、金沢大学(石川県)、福井大学(福井県)、九州大学(福岡県)に設置されており、国立精神・神経医療研究センターが全国支援センターとなっています。患者さんとご家族、周囲の方への相談、医師、保健師、教育関係者など専門家への研修、市民公開講座を通した一般市民への啓発が主な業務となっています。
やせるために食事制限や運動をして、実際にやせるとうれしくなってエスカレートしていくと、「やせていないと満足できない」、「太るのが恐ろしい」という考えに支配されるようになります。その状態を維持するため拒食します。反動で過食に陥り、過食後に体重が増えないよう食べた物を嘔吐したり、下剤を乱用したりする人も少なくありません。病状が進行すると歯や髪の毛が抜け、脳が萎縮し、早く老化します。飢餓から重要臓器を守るため、自身の筋肉を分解して栄養源にするようになると、筋力が低下し、歩くのにも支障が出てきます。低血糖や肝機能障害、腎障害、不整脈などにより、死につながることさえあります。ストレスが関係している疾患で、脳の異常から健康に食事を楽しめなくなる仕組みが解明されつつあります。
摂食障害から早期に回復するには周囲のサポートが大事です。身近な人がダイエットをしてやせ過ぎているようなら、まず悩みの相談に乗って信頼関係を築いてください。そして、摂食障害が心身に及ぼす悪影響について話し、治療意欲を持ってもらうことが大切です。標準体重の7割以下にやせたり、急に5キロも6キロも体重が減少したりするようでしたら要注意です。
摂食障害治療支援センターでは、患者さんとご家族、周囲の方からの相談をお待ちしています。
リンク
摂食障害情報ポータルサイト 一般の方
摂食障害情報ポータルサイト 専門職の方
日本摂食障害協会
摂食障害全国基幹センター
福岡県摂食障害治療支援センター
日本心身医学会
日本心療内科学会
日本摂食障害学会