NSTの歩み 20周年記念誌
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東北大学病院 病院長張替 秀郎東北大学病院 看護部長03浦山 美輪し上げます。栄養は患者さんの診療において非常に重要な役割を果たしています。NSTは、患者さんの健康を追求するために欠かせない存在です。20年にわたり、栄養に関する専門知識と情熱を持ちながら、多くの患者さんをサポートしてきました。その意義は計り知れません。これからも、NSTの活動がますます多くの患者さんに役立ち、その健康をサポートすることを願っています。さらなる成功と発展を祈りながら、栄養サポートチームの未来に輝かしい道が続くことを心から願っています。「東北大学病院NST20周年記念誌発刊」おめでとうございます。20年に渡り、活動を継続するには、ご苦労があったと思います。関係各位に敬意を表します。日本看護協会による看護の目的とは、「看護は、(中略)対象が本来もつ自然治癒力を発揮しやすい環境を整え、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行い、生涯を通して、その人らしく生を全うすることができるよう身体的・精神的・社会的に支援すること。」です。この自然治癒力を発揮するために必要なのが、十分な栄養です。また、栄養状態は、褥瘡、転倒転落、感染、安全等、看護の基本的な予防行為において、大変重要な要素です。栄養状態をモニタリングし、食事環境や姿勢を整え、患者さんの病態に合わせて専門職と連携を図るNSTの活動は、まさに看護の目指すところでもあります。今年度より、NST看護師が中央カンファレンスに参加する体制が整い、丁寧な患者ケアが病院経営に貢献する、といった望ましい活動に繋げることができました。今後も多職種で意見を出し合い、回復促進や重症化予防を目指したNST活動を続けていただくことを期待しております。20周年おめでとうございます! この素晴らしい節目を迎えることができて、心からお祝い申20年間にわたって、数多くの困難な状況や課題に直面してきたことと思います。特に最近では、COVID-19パンデミックで、それまでの活動が制限される中、リモートによるカンファレンスの開催や、オンラインでの情報発信など、院内の栄養管理、情報提供に貢献してきました。「東北大学病院NST20周年記念誌発刊」によせてNST20周年によせて

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