NSTの歩み 20周年記念誌
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653.栄養補助食品のコンプライアンス上昇により栄養補助効果を高め、より充実した外来栄養支援を<第5回概況>主  催:東北大学病院NST日  時:令和元年11月15日 (金) 午前10:00 〜 午後2:00場  所:東北大学病院病棟2階 エレベータホール脇 多目的ホール(図書コーナー) 東北大学病院は、特定機能病院・がん診療拠点病院として高度な医療を提供しており、入院・外来患者数ともに増加傾向である。東北大学NST(栄養サポートチーム)は、2003年に設立されて以降、院内の栄養管理のニーズに合わせ、多職種連携を通じて、入院患者の栄養管理を支援してきた。昨今の高齢化に伴う、潜在的栄養不良患者の増加、高齢者に対する侵襲的治療(手術・化学療法・放射線治療)の増加に対して、アウトカム・安全性・患者満足度を向上させる一助として、栄養補助・栄養支援の重要性はますます高まっている。更に、栄養補助・支援の必要性は入院中のみならず、外来通院中の療養においても高まっているのが現状である。 一方、高齢化・健康志向の流れの中で、栄養補助食品(処方箋以外医薬品以外の医薬品を含む)の市場規模は拡大し、多くのメーカーが参入し日々新規商品が登場し、多数の選択肢が存在する。栄養補助食品の選択においては、栄養補助機能とともに患者の嗜好や嚥下・咀嚼機能を含めて選択する必要があるが、現状では利用者ニーズと商品のマッチングが必ずしも上手く行われていない。 当院NSTで開催している栄養支援ステーションでは、栄養状態・障害の種類・嗜好と商品のマッチング(食品紹介・試食提供)を行い、アンケートによる食品の評価を行うことで、以下の目的を達成する。1.栄養補助を必要とする患者に、利用可能・継続可能な最適な商品の選択の機会を提供する。2.開発メーカーに、アンケートによる患者の生の声をフィードバックさせることで、よりニーズにあった商品開発に有用な情報を提供する。実現し、東北大学病院の患者満足度を高める。平成27年から栄養支援ステーションを年1回開催してきており、令和元年第5回を開催した。栄養支援ステーション

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