NSTの歩み 20周年記念誌
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【NST専門療法士実地修練を受講した研修生からの感想の一部】・他職種のNSTメンバーの得意部分を上手に活用した運営方法を学び得た。広報活動や勉強会の開催を通し、自分達の役割や出来ることを発信してNSTを浸透させていきたい。・他の施設でのNST運営方法や悩みを知り、自施設との共通点や相違点について考えられ、今すぐに取り組むべきこと、長期的な課題が見え取り入れていきたいと思った。・同じ病院から参加した自分の職種以外のメンバーと共に、早速チームを編成しNST稼働していきたい。お互いの役割を理解し、分からないことは他職種のスタッフに質問をしていける関係をつくりたい。52【当院NST専門療法士実地修練の特長】実習と講義を合わせて5日間で40時間の研修を修了するカリキュラムです。参加・体験型のカリキュラムとし、NSTカンファレンスへの参加の他、研修中に実際の入院患者1名を担当し、NST介入から再評価まで栄養管理についてPDCAサイクルでの一連の流れを体験していただきます。研修最終日の症例報告プレゼンテーションを通して、症例のまとめ方・発表方法について理解を深めることが出来ます。実習期間内には情報交換会を設け、自施設の紹介・NST組織や運営方法の紹介を通して研修に参加された複数の施設におけるNSTの取り組みを知ることが出来ます。講義では口腔ケア・摂食嚥下・胃瘻造設など栄養摂取方法に関連する内容や疾患、地域連携など多岐にわたる内容を組み入れています。当院のNSTは医師、歯科医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士等の多職種が関わっておりチーム医療の実践にも力を入れた内容としています。

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