NSTの歩み 20周年記念誌
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東北大学病院栄養サポートセンター センター長耳鼻咽喉・頭頸部外科香取 幸夫01発刊にあたりこのたび東北大学病院栄養サポートセンター(NST)が20周年を迎えるにあたり、活動を支えてこられた構成員の皆様、ならびにご支援をいただいた病院内外の関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。様々な病気の患者さんにとって、栄養状態を改善あるいは維持することは、原疾患の治療を安全かつ効率的に進めるうえで重要です。2001年に日本静脈経腸栄養学会(後のJSPEN)が学会主導で全科型NST(nutrition support team)の有用性を啓発し、その設立・運営を支援するNSTプロジェクトを設立してから間もなく、2003年に東北大学病院NSTが設立され活動を開始しました。栄養管理室、看護部、外科、内科に加えて薬剤部、歯科を始めとする多くの関連部署・職種がメンバーに加わりました。今回の20周年記念講演会で特別講演をいただく宮田剛先生をはじめコアスタッフによる各病棟へのラウンドやカンファレンスがスタートし、また機関報である栄養ひろばを定期発行し、病院全体に栄養治療の重要性が浸透していきました。その後20年を経て、多くのスタッフの方々が入れ替わりつつNSTの活動を継続・発展してきました。往時の理念を振返り、今後さらに患者さんの治療、医療スタッフの教育研修、病院内外への広報に尽力していきたい所存です。最後になりましたが、今回の20周年記念の催しと記念誌の発行において、編集を担当されたNST広報の方々、ならびに張替秀郎病院長をはじめご支援をいただきました皆さまに厚くお礼を申し上げます。記念誌をご覧いただきます皆さまから、折に触れてご意見やご感想をNSTあてにいただけましたら幸甚です。東北大学病院NST20周年に寄せて

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