NSTの歩み 20周年記念誌
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第61号2019年(令和元年)12月≧3.50≧1600≧180(スコア)(スコア)(スコア)当院の栄養スクリーニング(入院診療計画)では、CONUT値・BMI・特別治療食の有無で特別な栄養管理の必要性の有無を全ての入院患者さんで判定することが必須です!CCOONNUUTT値値ととはは??窒窒素素ババラランンススととはは??窒窒素素ババラランンススととはは??CONUTとは、客観的な低栄養スクリーニングツールとして2005年にIgnacio de Ulibarri・Gonzalezらによって提案されたスコアリングシステムで、Controlling Nutritional Statusの略を名称としています。アルブミン(ALB)、総リンパ球数(TLC)、総コレステロール(T-cho)の3つの血液検査値からスコアを算出し、その合計点をもって栄養障害度を評価します。栄養レベルは4段階に評価され、点数が多いほど栄養不良は重症化しています。ALB (g/gL)合計スコア栄養不良レベル窒素バランスとは、タンパク代謝回転率から異化状態か同化状態かを判断し、適正なタンパク投与量かを評価する指標です。窒窒素素ババラランンスス((gg//ddaayy)) == [[ タタンンパパクク質質摂摂取取量量((gg)) // 66..2255 ]]––[[ 2244時時間間尿尿素素窒窒素素量量++ 44 ]]健常成人はタンパクの合成と分解のバランスが保たれているため窒素バランスが±0ですが、同化状態では正の状態を示し、病態や損傷によるタンパクの消耗、タンパク質やエネルギーの摂取不足などでは、異化状態となるため負の状態を示します。窒素バランスを算出するためには、尿中尿素窒素(UUN)のオーダーが必要です。UUN算出のための検体は24時間蓄尿し一部尿を提出してください、合わせて尿測をお願いします正正のの状状態態合成>分解・重症患者の回復期・成長期の小児・妊婦平平衡衡状状態態合成=分解・健常成人負負のの状状態態合成<分解・栄養不良・術後・感染症・重度の外傷・糖尿病編集/神山篤史山本淳平井本博文林洋毅岡本宏史丹田奈緒子三浦悠理子馬場健太郎岩崎さや香佐々木まなみ佐々木美奈渥美淑子発行/東北大学病院NST広報係中等度29TEL.7120FAX.7147TLC (total/mL)T-cho(mg/dL)(0)(0)(0)0-1正常3.00-3.49(2)1200-1599(1)140-179(1)2-4軽度2.50-2.99(4)800-1199(2)100-130(2)5-8<2.50(6)<800(3)<100(3)>8重度文責:三浦悠理子(検査部)TTOOHHOOKKUU UU..HH..今今回回ののテテーーママはは原原点点にに立立ちち返返りり、、「「検検査査値値かかららみみたた栄栄養養アアセセススメメンントトににつついいてて」」でですす!!栄養管理をする上で栄養評価はかかせません。当院の栄養管理の基本項目でありルーチンの検査項目で気軽に計測が可能なCONUT値に加え、今回は窒素バランスについて説明します。NNUUTTRRIITTIIOONN SSUUPPPPOORRTT TTEEAAMM NNUUTTRRIITTIIOONN SSUUPPPPOORRTT TTEEAAMM NNUUTTRRIITTIIOONN SSUUPPPPOORRTT TTEEAAMM№№6611NST

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