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第13回 オトコだって悩んでます!不妊治療のホンネ

2018.03.01

 

【開催概要】

■日時:2018年2月23日(金)19:00〜20:30

■会場:SENDAI KOFFEE CO.(仙台市青葉区春日町4-25 パストラルハイム春日町1F)

■対象:不妊治療に関心を持つ男性

■出演:

立花 眞仁(東北大学病院 産婦人科医師)

山下 慎一(東北大学病院 泌尿器科医師)

髙橋 恵美子(東北大学病院 看護部 助産師・不妊症看護認定看護師)

神宮 啓一(東北大学病院 広報室室長)

■進行:長神 風二(東北メディカル・メガバンク機構 広報・企画部門)

■主催:東北大学病院

■協力:東北メディカル・メガバンク機構

 

【イベントレポート】

2月23日金曜日の夜、仙台市内のカフェ「SENDAI KOFFEE CO.」にて第13回からだの教室を開催しました。今回のテーマは「不妊治療」。不妊治療に関心を持つ男性を対象とした男性限定の「オトコ・ナイト」です。

講師は、不妊治療を専門に扱う医師・看護師が集まりました。
立花 眞仁(東北大学病院 産婦人科医師)
山下 慎一(東北大学病院 泌尿器科医師)
髙橋 恵美子(東北大学病院 看護部 助産師・不妊症看護認定看護師)
神宮 啓一(東北大学病院 広報室室長)
進行は長神風二(東北メディカル・メガバンク機構 広報・企画部門)がつとめました。

立花医師からは、不妊症とは?という基本的な定義と、その原因と治療方法について分かりやすく説明がありました。日本では現在約19人に一人がART(生殖補助医療)での出生児と言われており、世界においても高い数値となっています。高い治療技術の反面、ARTが生みだしたさまざまなジレンマに医師ら医療従事者も悩みながら治療にあたっている、というコメントが印象的でした。


  • 立花医師

髙橋看護師は、宮城県の委託を受け一般の方から不妊に関する電話相談を受けています。男性からの相談件数も年々増えているそう。不妊は誰にでも起こり得る問題であり決して自分を責める必要はなく、どんな感情であっても否定することはない、と語りました。

山下医師からは、男性側に不妊の原因がある「男性不妊症」についてのお話がありました。検査を躊躇する男性もいるようですが、原因によっては治療方法が確立されていることが、男性不妊症の特徴と言えます。


  • 髙橋看護師

  • 山下医師

医学の進歩や社会的背景により複雑化しつつある不妊治療ですが、どの講師も共通していたのは、治療は夫婦で行うものであり、どちらか一方の希望では成り立たないこと、原因が分からないこともあり残念ながら努力が妊娠に結びつくわけではないこと、そのためお互いに気遣いよく話し合うことが大切、ということでした。不妊に悩む夫婦の「子どもを持ちたい」という気持ちを大切にし、日々治療や相談にあたっているそうです。

ドリンクを飲みながら、終始和やかなムードで行われた今回のイベント。参加者からは、漠然とした不安を抱えていることや、パートナーへの配慮、インターネット上に溢れる情報に翻弄されていることなどが思い思いに語られました。なかなか人には言えない同じような悩みを抱える男性同士、本音で話す様子が見られました。

ご参加いただいた男性のみなさま、ありがとうございました。(広報室)


  • 講師陣

《参考情報》
宮城県不妊専門相談センター
相談時間:毎週木曜日(年末年始や祝日等を除く)15:00〜17:00
相談体制:電話相談(助産師)30分程度/件、面接相談(医師)平日完全予約制
電話番号:022-728-5225