#6 みつば

2015.04.22

三つ葉

今週は『みつば』のお話です。

みつばは日本原産の香味野菜で、“みつばぜり”とも言います。名前のように3枚の小葉があり、日本料理でおなじみのさわやかな香りと歯ざわりが特徴的です。

みつばには白い茎とふさふさの葉をもつ“根みつば”と、茎が白くて長い“切りみつば”、水耕栽培の“糸みつば”などの種類があります。一般的に食べられているのは糸みつばで、季節を問わず年間を通して栽培されています。

主な栄養成分は、にんじんと同じセリ科に属することもあって、β-カロテンをはじめ、ビタミンE・Kなど多くの種類を含みます。良質なたんぱく質を組み合わせて食べると、β-カロテンが効率よくビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健やかに保つほか、眼精疲労の解消にも効果的といわれます。また、ナトリウムを排泄することで高血圧に効果のあるカリウムや、目や皮膚の粘膜を保護し、視力を維持するβ-カロテンが豊富に含まれています。香りが強いのは根みつばで、独特の香りはクリプトテーネン、ミツバエンという精油成分によるものです。食欲増進や神経を休める働きがあり、消化を促進し、食欲増進や不眠症の改善に効果が期待できます。

調理のポイントは、火を通しすぎないことです。加熱しすぎると香りが落ち、歯ざわりも損なわれてしまいます。料理ではすまし汁や味噌汁などの汁物、お浸しや酢醤油和えといった和え物に使用するなど、さわやかな春の香りをお楽しみください。

11月24〜30日は
医療安全推進週間
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